今年、華々しく登場したトヨタ ニュー・センチュリー。日本を代表する“ショーファーカー”(専属運転手が運転するクルマ)として、新たなデザインコンセプトを纏った。その姿を実現させるために、田原工場の匠たちが考え、発想し、実行したこととは何か。開発当事者に迫るシリーズ第2弾(全5回)。
輝きに秘められた匠たちの専心と巧技。
威風凛然。それが、さらなる進化を遂げて加わった新しいセンチュリーのデザインコンセプトだ。日本の美意識と品格という伝統を継承し、威厳ある風格を漂わせる凛とした佇まいは、次の時代のショーファーカーの姿を感じさせる。
それを心と技を込めて形にしているのが、トヨタ田原工場の匠たちだ。例えば、わずかな曇りも許さず鏡のごとく光沢を放つ塗面は、鍛え抜かれた塗装成形の匠によるもの。最終工程の「鏡面磨き」で使用する研磨器具と研磨剤は300通り以上の組合せからセンチュリーのためだけに厳選したという。高品質を追求し、匠の技さえロボットに伝授し協働させるなど、柔軟な発想が次代を築いていく。
塗装を支える匠たちのアナザーストーリーはトヨタイムズでご覧ください
彼らの厳しい目と手は、0.01ミリの偏差をも許さない。「新しい時代のショーファーカーを自分たちが担う」。比類なき輝きには、匠たちの熱い想いと技、そして限りなき努力が秘められている。
CENTURY
サイズ:5,205×1,990×1,805mm(全長×全幅×全高)
車両重量:2,570kg~
乗車定員:4名
エンジン:V6 3.5L プラグインハイブリッドシステム
駆動方式:E-Four Advanced(電気式4輪駆動方式)
INFORMATION
トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社 お客様相談センター
0800-700-7700(9時~18時)
www.toyota.jp
source : 文藝春秋 2023年12月号