▶なぜ健康被害のある人とない人がいるのか
▶典型的後遺症の慢性疲労症候群の改善法は?
▶乳がん、ぶどう膜炎、リウマチを次々発症。対策は? ほか
(取材・構成 秋山千佳・ジャーナリスト)
先月号の私の記事『コロナワクチン後遺症の真実』への反響は予想以上に大きいものでした。ただ、私は今になって初めて声を上げたわけではありません。2020年には新型コロナウイルス感染症対策について、日本でワクチン接種が開始された2021年からはその問題点について論文を発表するなどし、一貫して警鐘を鳴らしてきました。
2021年7月に京都大学大学院医学系研究科で講義した際には、こう述べました。
「まだどのワクチンも臨床試験は終了しておりません。臨床試験が終わっていない段階でワクチンは世界中億単位の人々に接種されています」
「メッセンジャーRNAワクチンは人類初めての試みであり、全人類を挙げての人体実験であるとあえて指摘しておきます」
この頃には、厚生労働省が公表するデータから、接種後死亡率がほぼ確定していました。つまりこのままだと被害がどれほど拡大するかという予測が成り立っていたのです。
その予測を基に、厚労省やメディアにはたびたび直言しました。
私は今回に限らず、薬害が起きたり予見されたりした時は意見書や要望書を出すようにしています。「反ワク」と揶揄されることがありますが、私はニュートラルな姿勢で、相手の思想信条や立場に関係なく伝えるべきことを伝えてきただけです。
ただ、今回の直言だけはことごとく無視されました。過去の薬害では数人亡くなれば大騒ぎになりましたから、こんなことは初めてです。大半の人がワクチンを救世主のように崇めており、私が何を言ってもかき消されるムードがありました。
しかし、そのムードがようやく変わってきました。
今回のワクチンは過去の薬害と比べて、規模も期間も桁外れです。何より違うのは、国が野放しにしてきたことです。ですが、皮肉にもワクチンの健康被害が拡大したことで、多くの人の“ワクチン信仰”が解けてきたように見えます。
先月号が出た後に編集部が質問を募集したところ、メールや手紙が殺到しました。大半はワクチン後遺症と思しき症状に苦しむ方でした。今回紹介するのはそのごく一部です。
私が講義で学生たちに必ず伝えてきた言葉があります。
「歴史から学ばぬ者に未来はない」
以下の質問と回答から、ワクチンによって起きた事実を直視していただければと思います。今後同じことが繰り返されないように、また後遺症に苦しむ方には私の回答が一つの光になればと願います。
発症するかどうかの違い
質問1 ワクチン接種で健康被害を受けたり亡くなったりした人がいる一方で、健康な人もいるのはなぜですか。(兵庫県、59歳女性)
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