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棋士一家ならではの会話

「お酒に関しては、どちら似ですか?」という質問には、「足して2で割ったくらい」とのこと。なお塚田一家のお酒にまつわるワンシーンは、塚田恵梨花女流初段のこんなツイッターからもうかがい知ることができる。

将棋一家ならではの会話(塚田恵梨花女流初段のTwitterより)

塚田家のひとコマ
料亭でヒレ酒の熱燗を追加するとき編(←題名長いよ)

父母「えーと…おかわり?」
店員「つぎしゅですね」
父「あ、そうそう、つぎふね」
母「つぎふ(納得)」

職業病

 将棋の手筋である「継ぎ歩」とヒレ酒の「継ぎ酒」をかけた、棋士一家ならではの会話である。

家族で「間に淡路」もよく使います

――ツイッターが面白いですね。こういった棋士一家ならではの会話って、他にもありますか?

塚田 うーん。同じものを頼むときに「同歩」とか。

 

――誰かがビールを頼んだら「同歩」と使うわけですね。

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塚田 あと電車が「詰む」は、普通ですよね?

――いやあ、普通じゃないですよ。

塚田 そうですか。じゃあ、詰むとか普通に言いますね。

――詰むというのは「間に合わない」ってことですか?

塚田 そうですね。乗りたい電車に間に合わなくって「詰んだわ」と。あと間に合わなかったときに「間に淡路」もよく使います。

――豊川孝弘七段がよく使っておられる、淡路仁茂九段の名前を使ったギャグですね。淡路先生も「豊川くん、どんどん使ってくれ」と言ってくださっているようです。

塚田 淡路先生には、そんなにお会いしたことないので申し訳ないんですけど、よく使いますね。「電車に間に淡路。詰んだ」みたいな感じですね(笑)。

 塚田女流初段のツイッターでは、こんな「塚田家のひとコマ」も紹介されていた。

「師匠は天然」とのこと(塚田恵梨花女流初段のTwitterより)

塚田家のひとコマ ~カフェ編(1)~

恵「飲み物、何にしよう」
父「オレンジビールがいい」
恵「それオレンジピール…(笑いをこらえる)」
母「ハーブティーだよ」

おしまい

塚田 師匠は天然なので、いろんな間違いをするんですが、それも面白いです。他にも「フォンダンショコラ」を「温暖ショコラ」って言ってました(笑)。

 

父が解説で、聞き手が母というときも

 仲睦まじい親子の様子は、「ニコニコ生放送」や「アベマTV」といった解説や聞き手などの場面でも見ることができる。塚田恵梨花女流初段が、初めて「ニコニコ生放送」で聞き手を務めたとき、その解説が父である塚田泰明九段だったことは、ファンの間ではよく知られた話だ。

――ニコ生で初めての聞き手を務められたとき、解説がお父さんだったのは、どういった経緯なのでしょうか。

塚田 初めてお仕事をする人は、話しやすい相手をある程度、考慮してくださるそうで……。それで師匠が私とのペアを打診してくれたそうです。

――やはり心配だったんですかね。

塚田 心配だったのか、一緒にやりたかったのかよくわかりませんが(笑)。一度、父が解説で、聞き手が母というときもあって、そこに私が電話でゲスト出演したこともありました。