「自粛と補償はセット」「国民をちゃんと守るという意志の表れ」
最も多かったのは「外出自粛を要請しているのだから、国として補償は当然にするべき」という意見だった。
<補償がなければ自粛は無理。政府として給付金を出すのは当たり前のことで、決断するのが遅すぎたくらいでは?>(女性・57)
<自粛と補償はセット。供給側は休業により収入が無くなり、消費する側も自粛により通常の生活ができなくなっている。自粛の対価として補償は当然。むしろ少ないぐらい>(男性・38)
<国民全員が大変な時に、国民の税金を使わないで、いつ使ってくれるんですか? 今でしょ!>(男性・64)
「国民全員に一律で給付」という点に評価の声も多くあった。
<「世帯別30万円給付」では、困っているのに援助を受けられない人が多かったと思う。そうした人を取りこぼさない政策だと思う>(33・女性)
<所得に関係なく、国民全員が大なり小なりの影響を受けているはず。一部の人達にだけ支援するのは不公平感が大きくなる。全ての国民に10万円を配るのは、国が国民をちゃんと守るという意志の表れを感じた>(男性・59)
<複雑な申請手続きが出来ない“申請弱者”が給付金を諦めてしまう可能性を最も少なくできる最適の方法だと思う>(男性・69)
<条件付きの「30万円給付金」では対象外でした。しかし、コロナの影響で生活は苦しくなる一方……。今回の一律10万円給付はとても有難いです>(女性・32)
伊藤氏は、「『条件付きの30万円給付金』は制度として酷すぎた」と指摘する。
「困窮した人に焦点を当てるという方針には必ずしも反対はしませんが、『条件付きの30万円給付』はあまりにも複雑なシステムで、もらえるか、もらえないかがはっきりしませんでした。
例えば、アメリカでは『年収が7万5000ドル未満』という具体的な金額を提示しています。わかりやすい給付基準を設けて、収入の低い人に重点的に配分するんであればまだ理解ができました」