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「10万円の給付金」の使い道、あなたはどう使う?

 最も多かったのは「生活費」で、(235票・26%)だった。なかには、食費や家賃、コロナ対策のための「マスクや消毒液を購入する」と答えた人もいた。

 また、すぐには使わないということで「貯金」と答える人も多かった(102票・11.3%)。コロナが収束した後に「お世話になっているお店に還元したい」「行けなかった旅行を楽しみたい!」と、積極的な消費行動を予定している人もいるようだ。

 そして、“返上論”も唱えられた今回の給付金だったが、「辞退する」と答えた人は、数票程度と少なかった。しかし、「寄付する」と答えた人は(52票・6%)と一定数見受けられた。

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 意外にも多かった回答が「自動車税の支払い」(26票・3%)。ちょうど給付が始まるとされる5月に、納税義務がある人がその支払いに充てるようだ。「固定資産税」などを上げる人もいた。

 他にも、<子供はゲームソフト、私はパソコン、妻はエアコンを買います>(男性・51)と、家族全員が受け取れる給付金でそれぞれ好きなものを買う家庭や、<延期した結婚記念日の食事会に使いたい>(女性・45)、<百貨店コスメを購入したい>(女性・31)、<とりあえず大好きな芸能人の出演しているDVDやブルーレイを買います>(男性・39)、<子供のオンラインの授業のためにPCを買う>(男性・54)などの回答があった。

 また、正直な回答として、<ギャンブル>(男性・42)と答える読者もいた。

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「今回の給付金政策が実施されることに対して、多くの人が好意的なのは現場でも明らかです。相談所にもDV被害を受けている方からホームレスの方など、様々な人から『私も受けられるんですよね?』という確認のお問い合わせが来ています。それほど、多くの人が心待ちにしていたことだったと言えます。

 ただ、条件が簡素化されたからといっても、まだまだ『どうやったら受け取れるのか』という疑問の声は多く寄せられます。政府にはもっと広報活動を強化していただき、受けたい人がスムーズに制度を利用できるようなサポートをしてほしいですね」(藤田氏)

 新型コロナウイルスによる影響はなかなか落ち着きを見せない。長期化する外出自粛によって、生活様式やリズムが極端に変化し、厳しい状況に直面している人も多いだろう。今回政府が発表した「国民一律10万円給付」は、十分な経済補償となりうるのか。給付金の受け取りが始まる5月以降も、政府がどのような対策を打ち出してくれるのか注視する必要がありそうだ。