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《約束のキスしたからね》芸能プロ最大手「ワタナベエンタ常務」が所属アイドルと“わいせつセクハラ”1年

《約束のキスしたからね》芸能プロ最大手「ワタナベエンタ常務」が所属アイドルと“わいせつセクハラ”1年

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 ワタナベエンターテインメントの社長は渡辺プロダクションの創業者で“芸能界のドン”と呼ばれた渡辺晋、美佐夫妻の長女・渡辺ミキ氏だ。2000年、渡辺プロダクションは組織改変により、芸能プロダクション部門を分社化。タレントを管理するワタナベエンターテインメントこそが現在のナベプロ王国のメインストリームだと言える。渡辺ミキ氏は渡辺プロダクションの代表取締役会長も務め、代表取締役社長には妹の渡辺万由美氏(トップコート社長)が就いている。

渡辺晋氏 ©文藝春秋
渡辺美佐氏

大澤氏は「業界でも有名なイケイケの豪腕広報」

 大澤氏は1991年、静岡県浜松市内の高校を卒業し神奈川県内の大学に進学。自動車会社に就職した後、1998年に同事務所に入社し、メディア広報を長年担当している。

「黒髪長髪メガネの優男ふうの外見ですが、業界でも有名なイケイケの豪腕広報。事務所タレントのスキャンダル対応は特に有名で、芸能界の表にも裏にも精通しています。大澤さんといえば、強気の交渉術が有名です。記者に何度も電話をかけたりしてタレントの致命傷ネタを“骨折”程度にうまくまとめる。業界での影響力もミキさんの次に大きく、『ナベプロナンバー2』と周囲から言われています。一方で、自分の意見を頭ごなしに押し通すところがあるため、タレントをはじめ身内にも多くの敵がいます。

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 同社所属の柏木由紀や志尊淳など若手タレントと親しく、現在の2人の人気の裏には大澤氏のバックアップがありました。今年秋に公開される志尊が主演する映画『さんかく窓の外側は夜』ではエグゼクティブプロデューサーとして名前を連ねています。同作は元欅坂46の平手友梨奈さんの出演でも話題になっています」(芸能デスク)

イモトアヤコ ©文藝春秋
柏木由紀 ©文藝春秋

 2015年に取締役に就任した大澤氏は、広報業務の他にアイドルのプロデューサーとしても手腕を発揮した。A氏が所属していたのは大澤氏が担当する人気イケメンアイドルグループだった。

 プロデューサーの大澤氏は、スタッフや新人タレントにしてみれば、いわば“雲上人”。ナベプロに出入りしている関係者X氏が絶対匿名を条件に内情を告白する。