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解決法4―扉を外す

 ふたと同様、収納場所に扉があると途端に片付けのハードルが上がる。引き戸タイプだと互い違いになっている場所付近のものが取り出しづらくなるし、ドアタイプだとドアを開けるためのスペースが必要だ。

 「そのくらいのことで」と思われるかもしれないが、扉の前に物が山積みになっている場合、大半が扉の開閉動作が億劫になっていることが理由だ。そして扉を開けないことで、ますます中に何が入っているかわからなくなる、という悪循環に陥りやすい。

ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本

 収納棚などの前に物が山積みになっている場合は、扉を外すとそのスペースが格段に使いやすくなることが多い。筆者の自宅にもカウンター下収納があるが、引き戸があったときは活用できていなかった。あるとき、「扉がないほうがよいかもしれない」と気付いて扉を外したところ、途端に書類や出張で使う機材やカートなどを入れるスペースとして使えている。

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 また、扉があると扉を閉めれば片付いて見えるため、「とりあえずここへしまっておけば」と、次々と物を詰め込んで扉の中が乱雑になり、どこに何が入っているのか把握されていないことも多い。そのため、「ここに入っているはず」と思っていても、いざ必要なときに扉の中を大捜索する羽目になる。

 ペットを飼っている、家族と暮らしている、といった扉を簡単に外せない事情もあるだろうから万能ではないが、引き戸やふすまなど取り外し可能な収納なら検討してみてもいいだろう。

収納はメリハリを付けると効果大!

 普段使わないものはラベルを付けてふた付きのかごの中に

 中が見えやすいかごや袋に入れる

 収納棚の扉を外す

対策
○  使い終わる場所の近くにしまう場所を作る
○  一緒に使うもの同士でまとめる
○  扉を外して中に入っているものが見えるようにしておく

※発達障害の人が上手に暮らすためのコツは、 ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本で全文読むことができます。