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転地療養の聖地? 松虫寺にも行ってみた

 松虫姫とは、チンチロリンの鳴き声が秋の風物詩のアレ……ではなくて、古くは奈良時代、聖武天皇の皇女松虫姫のこと。病に冒された松虫姫が、夢のお告げに従って印旛沼のほとりのこの地に下向して快癒を祈願し、結果見事に病が癒えたとか。それを喜んだ聖武天皇が松虫寺を建てさせた。というエピソードが副駅名「松虫姫」の由来である。今も印旛日本医大駅から徒歩15分ほどの鬱蒼とした林の中に松虫寺は鎮座しており、観光客もたびたび訪れるという。

松虫寺

 このように、ただの首都圏の外れにあるニュータウンの終着駅と思わせておいて、意外にも歴史由緒たっぷりなのが印旛日本医大駅なのだ。ただ、駅舎の珍妙なデザインは件の松虫寺と似ても似つかないのはちょっと残念である。

4つ目の謎「日本医大」とは何を指すのか?

 こんな思わぬ観光を楽しめる印旛日本医大駅、意外と“通勤電車乗り過ごしの旅”にはうってつけなのかもしれない。都心から約1時間、ちょっと観光しても午前中には都心に戻ることができる。中央林間駅や籠原駅とは一味違う印旛日本医大駅への旅、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。

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 ちなみに、駅名にある“日本医大”。これ、別に日本医科大学のキャンパスがあるわけではなく、同大学の附属病院である千葉北総病院が近くにあることから来ている。この病院は山P&ガッキー出演の月9ドラマ『コード・ブルー』のロケ地だったというおまけのエピソードを最後に紹介しておきたい。

 

写真=鼠入昌史