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市場規模は1兆円超えだが「健康上のメリット」があるエビデンスはなし…それでもサプリメントを摂取したほうが良い“4つのパターン”とは

『HEALTH RULES (ヘルス・ルールズ) 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』より #2

2022/02/02

 昨今、さまざまな栄養素を補うサプリメントが数多く流通しているが、効果を実感している人はどれほどいるのだろうか。「なんとなく飲まないよりは良いだろう」という感覚で摂取している人がほとんどかもしれない。

 ここでは、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の准教授である津川友介氏の著書『HEALTH RULES (ヘルス・ルールズ) 病気のリスクを劇的に下げる健康習慣』(集英社)の一部を抜粋。研究データを基に健康に生きるためのルールについてまとめられた同書より、サプリメントを摂取することで健康にどんなメリットがあるのか、その真相に迫る。(全2回の2回目/前編を読む)

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日本のサプリメント市場は1兆円超え

 健康に気をつけている人ならばサプリメントの1つや2つ飲んでいるのではないだろうか。薬は嫌いだけれども、サプリメントだったら飲むという人も多いと思われる。外食が増えたり、仕事が忙しくてついつい不健康な食生活をしてしまった時に、サプリメントを飲むことでその悪影響を「相殺」することを期待している人もいるだろう。健康を劇的に改善することはないけれども、副作用もないだろうからとりあえず飲んでおこう、くらいの気持ちで飲んでいる人もいるようだ。普段の食生活を健康的にするのはすごく大変だが、サプリメントであればそれほど努力は必要ない。おそらくそれが多くの人がサプリメントに頼っている1つの理由だろう。でもこれらのサプリメントに関するイメージは本当に正しいのだろうか?

 コンビニやドラッグストアに行くと、数多くのサプリメントが販売されている。ビタミン剤、コンドロイチン、コラーゲン、コエンザイムQ10、プラセンタ、ニンニクエキスなど挙げればきりがない。ある試算(*1) によると、2020年度の日本の健康食品・サプリメントの市場規模は約1兆4000億円であるという。

*1 株式会社インテージ『健康食品・サプリメント+ヘルスケアフーズ+セルフヘルスケア市場実態把握レポート』2020年度版

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