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「女性に性加害疑惑」ラブリ 「週刊文春」への怒りの反論に“3つのウソ” そしてインスタは消された…

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 ラブリ側が提示したのは旅行の参加者にお礼を伝えるA子さんのLINE、参加者が「終始楽しい旅行だった」と綴った文書、ラブリのSNSにA子さんが「いいね!」を押している事実、A子さんの元上司が「A子さんは精神的に不安定である」と記した文書だ。

 これらを記者に示す際、ラブリ側弁護士は「対外的に出して欲しいとか、コメントとして『こんな不合理なことをやっていて、信用ならん』とまで言うつもりはないですけれど、雰囲気だけは察していただきたい」と述べ、録音も残っている。小誌はこれらの資料が、ラブリがA子さんに性加害を行ったかどうかの判断材料にはならないと考え、記事には反映させなかった。

行為自体は認めている

 3つ目は〈事実とは異なる卑劣な記事〉という部分。まず、ラブリによる性行為の事実は存在している。

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「ラブリ側弁護士は、『行為態様は争っていない』としており、行為自体があったことは認めています」(前出・A子さんの担当弁護士)

 さらにA子さんが語る。

「二人の検事から聴取を受けましたが、両者とも『A子さんの陰部に指を挿入し、舐めたということはラブリさん本人が取調べで認めています』と言っていました」

女性同士の性被害の苦しみ

 今回下された「嫌疑不十分」による不起訴処分について、アトム法律事務所の川崎聡介弁護士が解説する。

「『嫌疑なし』と潔白が証明されたのではありません。『嫌疑不十分』は犯罪をした疑いは消えないものの、裁判で有罪を立証できると検察官が判断できず、シロともクロともいえない状況のことをいいます」

 一連の投稿内容の問題点をラブリ側弁護士に問うと、「当方の見解は既に公表している通りであり、貴誌に対して改めてお話しすることはございません」と回答。

 そしてA子さん側はこの投稿を受け、〈本件投稿の削除とインスタグラム上において本件投稿の訂正及び謝罪〉と〈再発防止の確約〉をラブリ側弁護士に4月5日に送付。しかし訂正や謝罪、そして再発防止などに関する連絡はなく、投稿だけが削除されたのだった。

 A子さんは今でも通院する日々を送っている。

「私が精一杯生きてきた人生をたった一晩で壊された。女性同士の性被害でもこれだけの苦しみがあることを世間の人に知ってほしい」

 現在、A子さんは民事訴訟の準備を進めている。

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