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宇宙人に会ったら何語で会話すべきか…オカルト老舗雑誌『月刊ムー』が教える“異世界の歩き方”

『地球の歩き方 ムー 異世界の歩き方』(地球の歩き方編集室 編)――ベストセラー解剖

2022/05/18
『地球の歩き方 ムー 異世界(パラレルワールド)の歩き方』(地球の歩き方編集室 編)学研プラス

 扱う国の幅広さと丁寧な情報のアップデートで愛され続けてきた海外旅行ガイド本の定番『地球の歩き方』シリーズと、オカルト雑誌の老舗『月刊ムー』が意外なコラボ。「巨石文化」「宇宙からのメッセージ」など様々なテーマごとに世界中の不思議に満ちたスポットを紹介。行き方やスポットの概要に、その地にまつわる謎についての解説が加わった異色の一冊だ。

「編集する際には、コアなオカルト好きでも面白く読めると同時に、オカルトに詳しくない方にも読みやすいバランスにすることを意識しました。そのため、エジプトのピラミッド、モアイ像、ストーンヘンジなどのメジャーな場所を中心に取り上げています」(担当編集者の池田祐子さん)

 細部まで真面目に遊び心を追求した作りが印象的だ。

「旅先で使える会話文を紹介するページでは、地球で最も普及している人工言語であるエスペラント語を紹介しました。宇宙人に会っても大丈夫なようにです(笑)。旅の荷物チェックリストには、清めの塩や十字架、にんにくも載せています。そうした『地球の歩き方』おなじみのページに、『月刊ムー』らしい内容を載せるのも、こだわった部分です」(池田さん)

 主な読者の年齢層は40代から50代前半で、1979年創刊の両誌の初期読者にあたる世代。コラボの相乗効果は高かったようだ。

2022年2月発売。初版3万部。現在6刷11万部(電子含む)

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