1ページ目から読む
2/3ページ目
「嫁(維久子氏)に会社の実印の管理を任せていたんですが、それを勝手に持ち出されて、代表を解任されていた。後から謄本を見たら、『えっ、俺、(代表取締役に)名前が載ってないやん』って。まさか自分の子どもが会社の株でそんなことするなんて、夢にも思わないじゃないですか」
正人氏に代わって2021年4月から社長を務める次男の真之介氏は1983年生まれ。日本初の独立系投信運用会社「さわかみ投信」でアナリスト兼トレーダーとして勤務したのち、神座に入社。副社長などを務めた。しかし、経営方針を巡り、父の正人氏と意見が合わなかったという。
「私は社員を大事にする大家族主義で経営してきた。でも真之介は、縦割りで、命令すれば経営が動いていくようなシステマティックな会社にしたい。外からエリアマネージャーを連れてきたりして、古い社員からは不満が出ている。
今の会社の売上は100億円ぐらいですが、息子は、『会社を大きくしたら親父も喜ぶだろ』と思っている。でも私は100店舗でも、社員が生きがいを感じられる会社であればいいんですよ」(正人氏)
4時間にわたったインタビューの中で、正人氏はこう語っていた。
「ウチは“飲食業界の大塚家具”やと思うんですよ」
次男の真之介社長を直撃「2時間半の反論」
一方の真之介社長はどう答えるか。取材を申し込んだところ、2時間半にわたって“父への反論”を展開した。
――父親への“クーデター”を画策したのか。