〈あらすじ〉

 自動車金融業界で働くヨンベ(ソン・ホジュン)は、日々、借金の取り立てに勤しんでいた。ある日、ボスのソ社長(ホ・ソンテ)に任されたスーパーカーを親友のドンシク(イ・ギュヒョン)に持ち逃げされてしまう。車を奪った犯人として社長たちから追われる身となったヨンベは、身の潔白を証明するため、絶縁状態にあった父親が遺した1987年型の“ステラ”を走らせ、スーパーカーとドンシクの行方を探し回る。ところが、最高時速わずか50キロで廃車寸前のステラは気まぐれで、ヨンベは次々とトラブルに巻き込まれていく。

〈解説〉

 窮地に追い込まれた主人公と、1980年代に一世を風靡したボロ車の奮闘を、カーアクションを盛り込んで描くクライム・ヒューマンコメディ。監督は『あの日、兄貴が灯した光』のクォン・スギョン。98分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★☆☆前半は、ほぼ喜劇として楽しく観ていたが、後半は荒っぽさと湿っぽさに乗れず。韓国の町や村の風物を楽しむことにした。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★☆☆☆最高時速50kmの古車を活躍させる着想は面白いが、その先が雑。本気で映画を工夫する人に見せたら、憮然とされないか。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆物語は恐ろしいのに子供だましのような場面の連続。田舎道のカーチェイスも廃車にするはずの父の車にも胸がキュン。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★☆☆☆車の映画ながらアクションの期待は禁物。凡俗のベタな喜劇。先日公開の『犯罪都市 THE ROUNDUP』が傑作なだけに…。

  • 洞口依子(女優)

    ★★☆☆☆80年代の代表的アイコンの韓国車。主人公の父の遺物のそれが『ナイトライダー』ばりに活躍すればより面白いのに。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

『ステラ SEOUL MISSION』(韓国)
11月11日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開
http://www.finefilms.co.jp/stellar/