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 2人目の被害者であるマッチングアプリを通じて知り合ったB子さん(当時19)とは「カカオトーク」でビデオ通話を行い、服を脱がせて裸にさせたり放尿させたりしていた。

 2019年9月4日、「申し訳ないけれど、動画はすべて保存してあります」「ネットの世界は怖いものね」「一度流出すると、二度と回収できないって言うから」といったメッセージをカカオトークで送り、翌5日には直接会って「逃げられないよ。親にも迷惑かかるよ」などと脅迫し、ホテルで乳房をもみ、膣内に指を挿入。

 B子さんには自らの陰茎を触らせ、その陰部にマッサージ機を押し当てるなどのわいせつ行為を繰り返した。10月19日にもカカオトークで「従順になって服従するか、反抗して困ったことになるか、選びなさい。実名出した10代娘の無修正動画なんて、人気が出そうだよね。親もたまげると思うよ」などと脅迫する執拗さだ。

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写真はイメージです ©iStock.com

「ネットに名前もなにもかも晒されたら困らない?」

 3人目の被害者であるマッチングアプリを通じて知り合ったC子さん(当時24)に対しても手口は同様だ。「カカオトーク」のビデオ通話でC子さんに自慰行為をさせた上で、2020年5月25日、「カカオのビデオ通話の録画映像ありますので、すきにさせてもらいます」「会社にばれると困るだろうね」「ネットに名前もなにもかも晒されたら困らない?」「誕生日にネットデビュー!」などとメッセージと、自慰行為をする動画のスクショ画像を送信して脅迫していた。

「いずれも高額の援助交際に応じた女性が被害者でした。女性たちは高額の謝礼に目がくらんで、数百万円をもらえるならと松本被告の『自慰行為をしろ』『放尿しろ』という命令に従ってしまったんでしょう」(同記者)

 そして嘘で女性の精神的な自由を奪う手法は、松本被告の“前科”とも共通している。松本被告(当時は別の名字だった)は札幌市に住んでいた2005年1月にも強姦や恐喝の罪で逮捕され、懲役13年の実刑判決を受けている。