「その一覧表は、国から区にカードとともに届けられたものです。職員はその名簿と突合せをしながらカードをお渡しするのですが、パンフレットと一緒に渡してしまいました。取材依頼を受け、確認したところ、紛失していた事が発覚しました。あってはならないミスです。名前、住所の情報が出てしまい大変申し訳なく思っています。今回申し出た方、その他の49人の方に個別に謝罪させていただきます」
練馬区は小誌から問い合わせを受けて、3月20日夜になって、「区民事務所における個人情報記載記帳票の誤交付について」というプレスリリースを発表。次のように謝罪した。
〈今回の事案は、帳票を受け取った方および報道機関から情報提供があり、判明しました。帳票に記載された区民には、全員の方に謝罪するとともに、文書を送付します。区への信頼を失墜させる事態になりましたことは、真に遺憾であり、深くお詫び申し上げます。事故の発生を重く受け止め、再発防止に向けて取り組んでまいります〉
Aさんはこう話す。
「取材が入るまで、流出に真摯に対応しなかったのは大問題だと思います。マイナンバー制度自体は、便利だと考えて登録しました。ただ、単純な人為的ミスによって制度自体に、疑問が生じてしまうのは残念です。担当する方は、いままで以上に気を引き締めていただきたいと思います」
Aさんは、すぐにでも書類を返却する予定だという。
4月1日からは、マイナカードの保険証利用が始まり、実際に利用する機会が増える。より一層、厳しい情報管理が求められている。
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