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博多から約40分…九州“ナゾの県庁所在地の駅”「佐賀」には何がある?

佐賀県には何がある?#2

2023/04/24

genre : ニュース, 社会,

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 高架のホームを降りて高架下の改札を抜けると、ちょっとしたロータリーとその先の高架下商業施設ゾーン。飲食店やら何やらが入っている高架下を抜けていくと、そのままバスターミナルに直結している。ここからは、佐賀市内や佐賀空港、さらには福岡方面などへの高速バスも発着している。なかなかたくさんの人がバスを待っているから、バスは佐賀市内の移動においては欠かせないツールになっているようだ。

 

 バスターミナルの正面には巨大な駐車場が広がる。ターミナル駅の周囲に広大な駐車場というのは、大都市圏ではなかなか見ないが地方都市ではまさにお約束のようなものだ。地域内交通の主役がマイカーという地域では、ターミナルまでクルマでやってきて特急に乗り継ぐ。そのために、東京の人が腰を抜かすほどお安い駐車場が駅の近くに広がっているのだ。

駅前に出ると立派なロータリーと「何やら怖い顔をした銅像」が…

 その駐車場の脇を抜け、コムボックス佐賀駅前などという観光案内所も入っている商業施設(もとは西友だったらしい)の中を抜け、佐賀駅前に戻る。

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 さすが県都のターミナルだけあって、佐賀駅前は実に立派なロータリーが設けられている。いちばん目立つところには、何やら怖い顔をした銅像が建つ。面浮立の像というらしく、佐賀県を代表する伝統芸能なのだとか。こういうものが駅前にあるあたり、地方都市のターミナルらしさのひとつだ。

 

 ちょうど佐賀駅のあたりでは、長崎本線は東西に走っている。つまり、佐賀駅はその高架で町の南北を隔てているということになる。駅前広場の雰囲気は、コムボックスや東横インの有無を別にすれば南北どちらも似たようなものだ。ちなみにドトールコーヒーは北口にある。

 
 

 高架の駅舎を見ても、どちらも同じように「佐賀駅」などと書いてある(当たり前ですけどね)。どちらが昔からの市街地に近いのか。やはりそのヒントになるのは例の銅像で、それがある南口こそが佐賀の中心市街地の玄関口である。