子どもがヘアカラーをしたら、不良のはじまり?
「子どものヘアカラー」に対する不信感に関しては、健康面だけが原因ではないように感じます。その一端が、「派手な見た目の若者は、素行が悪い」といった論調です。
まだ幼いのに、大人のような派手なお洒落をしていることを、「素行が悪い」「不良だ」と捉えているのではないでしょうか? ですが、この考えは少し的外れかもしれません。
以前に比べ、地域や年代を問わず、多くの方が派手なヘアカラーを楽しんでいる現代。職場や学校での「身だしなみの縛り」が緩やかになっていることもあり、身の回りにも派手なファッションやヘアスタイルをしている方はいると思います。
若年層のTikTokの支持率は圧倒的ですし、K-POPアイドルなどを通して「カッコいい/かわいいヘアスタイルをマネしたい!」と考えるのも当然です。
例えば美容室では、「子どものダンスの発表会があるから、派手なヘアカラーにしてほしい」といったオーダーを受けることも少なくありません。
それ故、金髪だからといって一概に「素行が悪い」「不良だ」と断定したり、「親の教育がなっていない」という考えは、間違いかもしれません。
カラーは何歳からやっていい?
では具体的に、ヘアカラーは何歳からなら可能なのでしょうか?
例えば「カット」の場合は、美容室では2~3歳からが無難です。髪が生え揃っていれば、基本的にはどの美容室にも迎え入れてもらえます。
ですが「ヘアカラー」の場合は、ある程度大人になってからでないと難しいかもしれません。なぜなら、小さすぎるお子さんの場合、落ち着いて座っていられないことが多いからです。
ヘアカラーなどの施術は、基本的にカットよりも時間がかかるため、その時間を待つ必要があります。長時間じっと座っていることができない小さなお子さんだと、施術中に頭皮を触ったり、薬剤を舐めたりするなど事故に繋がる可能性もあります。
さらに、まだ2~3歳の子の場合、シャンプー台で髪を流すことが出来ないケースが多いです。慣れない事を「我慢できない」状態では、美容師は適切な対応ができなくなってしまいます。
シャンプー台は、5~6歳になってからの方が受け入れてくれる子が多いため、ヘアカラーは「小学生ぐらい」が最低限のボーダーではないでしょうか。