投打二刀流として注目されていた東京・桐朋高の森井翔太郎選手(18)が1月15日(現地時間)、米大リーグ・アスレチックスとマイナー契約を締結。契約金は151万500ドル(約2億3600万円)で、日本人のアマチュア選手では史上最高額となる。
偏差値71の進学校から海を渡る森井。母方の祖父はやり投げの国体出場選手、父は名門・関西学院大学のアメフト部出身と、スポーツ一家に育った。
日本でドラフトにかかれば上位は確実だったが「指名があっても辞退」
「183センチ、89キロの体格を誇り、高校通算45本塁打を記録しただけでなく、投手としても最速153キロをマークした。日本のプロ球団も『投打、どちらも捨てがたい』と二刀流としての可能性を評価していました。日本でドラフトにかかれば上位指名は間違いなく、1位指名を検討する球団もあったといいます。ただ本人はメジャー志向が強く、指名があっても辞退する考えを早い段階で各球団に伝えていました」(スポーツ紙記者)
高校卒業後に直接渡米するのは、ドジャース・大谷翔平が思い描いていた夢でもあった。大谷の場合、ドラフトで指名した日本ハムが、投打どちらかに専念すべきか思い悩んでいた大谷に「パイオニアとして、誰も歩んだことのない道を行くべき」としたうえで、二刀流育成のプランを熱心にプレゼン。“直メジャー”から翻意させることに成功した。だが、その経緯を知る日本ハム関係者は、森井の渡米に懸念を示すのだ。