「子どもの将来に影響しないか少し心配しています」

「私が気にしなければいいのですが、息子がその車を気に入ってしまっていて。帰省するたび、ちょっとしたドライブに連れていってもらっているんです。

 いや、そのためにわざわざ中古のチャイルドシートを買ってくれたし、基本的にとてもいい人なんですけど……。

 息子に車の知識をたくさん教えてくれて、夫や義両親は微笑ましく眺めていますが、正直私はどこかオタクっぽさを感じてしまうというか。内心、子どもの将来に影響しないか少し心配しています」

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写真はイメージ ©graphica/イメージマート

 このように、子どもに対して「好ましい人間関係」や「健全な興味関心」を期待してしまうのは親の性なのかもしれない。

 しかし子どもがいつ誰と出会い、何に興味を向けるかは偶然的なものであり、親がそれをコントロールしようとすることの是非もある。実際に違法改造車を乗り回すようになったら困ってしまうけれども、今のところは本人に危険が及ばないかぎり、見守っておくのがよいのではなかろうか。