ヤクルトスワローズの看板マスコットのつば九郎の“中の人”の死去が発表されたのは2月19日。以降、ヤクルトファンはもとより、野球ファンの間には悲しみが広がっている。

2月19日、ヤクルト球団から「これまでつば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました」と発表された ©文藝春秋

当意即妙のフリップ芸で人気を博した

 つば九郎といえば、12球団のマスコットの中でダントツの人気を誇り、グッズの売れ行きはスター選手すら凌ぐほど。当意即妙のフリップ芸で人気を博し、その人気は球界の外にまで広がっていた。

十八番のフリップ芸でファンを魅了 ©文藝春秋

 自他ともに認めるヤクルトファンの磯山さやか(41)が「週刊文春」の取材に応じた。

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「野球番組の収録中に訃報が飛び込んできました。共演の元選手の方も私も『ウソだよね』と信じられませんでした。つば九郎には会うたびに必ずイジってもらいました。芸能生活20周年に寄せて下さったコメントで“だれ?”なんて書いてくれたり(笑)。共演者を引き立てるフリップ芸、試合のインターバル恒例の空中くるりんぱ……。もう見られないのが寂しすぎます」

燕ファンの磯山さやか(本人インスタグラムより)

「つば九郎は喋れないので……」

 ヤクルトの左のエースだった藤井秀悟氏(47/現・大阪ゼロロクブルズGM兼コーチ)がつば九郎との思い出を振り返る。

「初勝利の時に祝福してくれましたね。他球団に移籍した際もベンチ前に駆け寄ってきてハグしてくれた。つば九郎は喋れないというのが大前提だったので、僕らの間ではグラブで口を隠してお喋りするというお約束があったんです」

 選手にファンに、日本中に愛されたつば九郎の急死を惜しむ。

 現在配信中の「週刊文春電子版」および2月27日(木)発売の「週刊文春」では、“中の人”の人柄や仕事への姿勢、選手たちとの交流、そして夜な夜なの“ぱとろーる”の様子などを詳しく報じている。

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