上脇教授は以下のように指摘する。
「同じ企業の幹部らによる献金の額や時期がほとんど同じであるケースは、企業側が組織的に行っている疑いが強い。事実上の企業献金、つまり“隠れ企業献金”と言えます。また、政党支部への企業献金とは別に幹部らが個人献金しているケースでは、癒着を指摘されがちな企業献金の額を小さく見せようとしている疑いもある。企業団体献金が国会でも議論されているなか、青木氏には透明性の高い説明が求められます」
青木氏は直撃に「適切にやっていますから」
3月24日、青木氏を直撃した。
――“企業献金隠し”では?
「いえ、そこのところは適切にやっていますから」
改めて書面でも見解を尋ねたが、事務所の担当者が3月25日、「青木に昨日直接質問されたと聞いています。お答えすることは特にございません」などと回答した。
3月26日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに、3月27日(木)発売の「週刊文春」では、「石破政権 42億円の企業団体マネー中毒」と題した5ページの特集記事を掲載。青木氏の支援企業が明かした“隠れ企業献金”の内実や、橘慶一郎官房副長官が大株主の会社のロシアビジネス、商品券問題に揺れる石破茂首相が周囲に洩らした肉声などについて詳報している。

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