昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

2018/06/18
 

 また、意外にも思える混雑上位が4位の日暮里・舎人ライナー。沿線に行楽地があるわけでもなく、沿線住民しか乗る機会はないような路線だが、それが180%を大きく超える混雑を見せているのだ。背景には、他の路線の輸送力が数万人に及ぶのに対してこちらはわずか4410人と、その輸送力の低さがある。東京都交通局では、2008年の同線開業以来運転本数を増やして輸送力を限界まで増強してきたが、沿線の人口増加に全く追いついていないのだ。日暮里・舎人ライナー開通までは鉄道空白地だったこのエリアの発展、いかに鉄道の威力が大きいかを教えてくれる。

©iStock.com

田園都市線はすでに限界を迎えている

 日暮里・舎人ライナー同様に輸送量限界で苦しんでいるのが東急田園都市線。東横線や目黒線も屈指の混雑路線ではあるけれど、混雑率180%超えは圧倒的だ。大半で地下を走っている田園都市線では、複々線化などの輸送力増強策も難しく、すでに列車本数は限界状態。この路線は都心部に通勤するオジサンたちに加えて渋谷・表参道に向かう若い女性も多く、夏場はオジサンと女性の香水の匂いが入り混じって車内は地獄……なんて話もしばしば耳にする。できれば転居先には選ばない方がいいだろう。

 と、こうして混雑率がヤバイ区間を見ていくと、結局首都圏で暮らすなら地獄の満員電車は不可避のように感じられてくる。確かに、山手線を中心に放射状に伸びるほとんどの通勤路線が170%以上の混雑率。どうしたってこれを回避することは難しい……。が、諦めてはいけない。一見他の路線と変わらない混雑に見えて、あわよくば座って通勤するチャンスもある沿線があるのだ。それは、中央線沿線である。