内館牧子 可愛くてたまらない人

三田 佳子 女優

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 連続テレビ小説『ひらり』、大河ドラマ『毛利元就』の脚本や、晩年は「老い」をテーマにした作品を数多く発表した作家・内館牧子(1948~2025)。内館原作のNHKドラマ『すぐ死ぬんだから』(2020年放送)で主人公・忍(おし)ハナを演じた三田佳子さんが、急逝した友人の素顔を語る。

晩年は「老い」をテーマにした作品を多く書いた内館牧子 Ⓒ文藝春秋

 以前より内館さんの作品に出たいと思っていたものの、なかなかご縁がありませんでした。そんな折、息子が「面白い本があるよ」と内館さんの小説『すぐ死ぬんだから』を勧めてくれたんです。

 78歳の女性が感情豊かに逞しく生きる様子が描かれていて、「この役を演じたい」と、すぐNHKのプロデューサーにドラマ化を提案しました。私がこんなことをするのは滅多にないことでしたが、幸いトントン拍子に決まりました。

 撮影の山場は、主人公のハナが亡き夫の不倫相手と対峙するシーンでした。巻物を読み上げるような長台詞で、橋田壽賀子先生の脚本に匹敵する長さだったかもしれません。よりによって、その日に内館さんが現場に見学にいらしたのです。

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source : 文藝春秋 2026年11月号

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