「9条改憲」を支持した岸田に古賀誠が激怒。一方の安倍にも不安の影が…
「国の理想を語るものは憲法です。憲法審査会において、政党が具体的な改正案を示すことで、国民の皆様の理解を深める努力を重ねていく」
首相の安倍晋三の声に、ひときわ力がこもった。臨時国会が召集された10月24日、所信表明演説の最終盤で、憲法改正に言及した際のことだ。
なかでも「政党が具体的な改正案を示す」という発言は、激闘を繰り広げた9月の自民党総裁選の最中、「臨時国会で党の改憲案を示す」と打ち上げた「公約」を踏まえたもの。
新閣僚の醜聞が相次ぎ、早くも荒れ模様の臨時国会だが、それをものともせぬ安倍の強気を感じる向きは多い。
安倍が元幹事長の石破茂を破って3選を決めた総裁選。「石破の善戦だ」いや「安倍の圧勝だ」と解釈は割れるが、1955年の結党以来の歴史をひもとけば、もっと大きな意味を持つ。保守本流=ハト派の惨死である。
安倍の所信表明演説が始まる約1時間前のこと。政調会長の岸田文雄は、政治解説者・篠原文也の「直撃!ニッポン塾」で講演。ポスト安倍をうかがう岸田に対し、主宰者の篠原が、「富士山に登る道はたくさんあるが、岸田さんにはやっぱり吉田口から登ってほしい。タカ派の清和会とうまくやっていけるのか」と尋ねる一幕があった。
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source : 文藝春秋 2018年12月号