孟母対談 わが子全員を名門大に合格させるまで

総力特集 日本の教育を建て直せ

アグネス・チャン 歌手・エッセイスト
ライフ 教育
佐藤亮子さん(左)とアグネス・チャンさん ©文藝春秋

 イギリスの教育専門誌が昨年9月に発表した「世界大学ランキング2018」において、カリフォルニア工科大学と同率の3位にランクインしたアメリカ屈指の名門校・スタンフォード大学。3人の息子全員が同大に入学したのが、アグネス・チャンさんだ。自身もスタンフォード大学の大学院で教育学を修めた彼女の教育論はいま注目を集めつつあり、今年2月には『子育てで絶対やってはいけない35のこと』(三笠書房)を上梓した。
 一方、日本最高峰である東京大学において、最も難関とされるのが理科Ⅲ類だ。ほぼ全員が医学部医学科に進学する理Ⅲは、定員97名の狭き門。その理Ⅲに、独自のメソッドで3人の息子を灘中・高校から相次いで合格させたのが佐藤亮子さんだ。2015年に『受験は母親が9割』(朝日新聞出版)を出版し「佐藤ママ」として脚光を浴びる中、昨年には末っ子の長女も洛南高校から東大理Ⅲに合格した。
 子どもたちを名門大学に合格させた2人の「孟母」が、子育て論を語りつくした。

 アグネス 勉強が好きな子にする第一歩は、本が好きな子に育てることだと思います。文字を読むのが好きな子は、教科書を読むのも苦にならない。私は息子3人に絵本をたくさん読ませました。

 佐藤 我が家もそうです。小さなころは綺麗な日本語を聞かせたいと思って、3歳までに1万冊を読み聞かせるのを目標にしました。

 アグネス 1万冊!? すごい。

 佐藤 1日10冊読めば、3歳までに1万冊に到達できるんですよ。絵本だから1冊につき1、2分で読めますしね。

 アグネス なるほど、いい絵本がたくさんある日本ならではかもしれませんね。私は日本語と英語、中国語の絵本を読み聞かせたのですが、日本は世界の中でも絵本の種類が豊富な国だと感じました。私が最初に読んであげたのは『いないいないばあ』。まだ退院したばかりで、寝返りも打てないようなころから読み聞かせを始めました。

 佐藤 定番の1冊ですね。

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source : 文藝春秋 2018年03月号

genre : ライフ 教育