◉『ハドリアヌス帝の回想』マルグリット・ユルスナール 白水社
◉『想像の共同体』ベネディクト・アンダーソン 書籍工房早山
◉『利己的な遺伝子』リチャード・ドーキンス 紀伊國屋書店
◉『統治二論』ジョン・ロック 岩波文庫
◉『社会契約論』ジャン=ジャック・ルソー 岩波文庫
◉『天上の虹』里中満智子 講談社漫画文庫
読書の他に趣味はなく、僕は本当に沢山の本を読んできた。大概の本は一度きりだが、なかには何度も読み返したい本もある。その一冊がマルグリット・ユルスナールの『ハドリアヌス帝の回想』。多田智満子の名訳が心に沁みる。死に際し、後継者とみていたマルクス・アウレリウス・アントニウスに宛てた回想録である。その稀有な生涯が本人より語られる。なんという人生か。戦慄が走るが、心地いい。文章にも無駄がない。
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source : 文藝春秋 2023年1月号