日産クーデター劇 ゴーン追放全真相

井上 久男 ジャーナリスト
ビジネス 企業

瀕死の日産を甦らせたカリスマの“チルドレン”だった西川廣人社長と志賀俊之取締役。

「謀反」の裏側は、20年間にわたる3人の愛憎劇があった──。

「駒」がすべて寝返った。

 2018年11月22日午後8時半、横浜市の日産自動車グローバル本社で行なわれた臨時取締役会。4時間に及んだ議論の結果、出席した7人の取締役全員が、社長兼CEO(最高経営責任者)の西川(さいかわ)廣人(65)の提案した、カルロス・ゴーン(64)の会長解任と代表権剥奪に賛成した。

カルロス・ゴーン氏 ©文藝春秋

 出席した取締役のうち、「ゴーン派」と見られていた人物は3人。

 うち2人はルノー出身のフランス人。そしてもう1人が元COO(最高執行責任者)であり、ゴーンの来日以来、長年にわたり寵愛を受けてきた志賀俊之(65)だ。彼もまたすべての決議事項について賛同を示した。

 ゴーンが来日して20年。日産の経営陣に、もはや付き従う者がいなくなった決定的な瞬間だった。

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source : 文藝春秋 2019年1月号

genre : ビジネス 企業