「IT弱者でごめん」と言えるのは母親だけ!? 父の存在なくして母娘問題は語れない
母の期待に応え、愚痴を聞き、老後の世話まで引き受ける。「いい娘」であろうとするほど、自分の人生が後回しになる──。
公認心理師の信田さよ子氏(80)による2008年の著書『母が重くてたまらない──墓守娘の嘆き』は、「父と息子」に比べて軽視されてきた「母と娘」の問題を、戦後日本社会の歪みの産物であると明らかにした「母娘問題」の記念碑的一冊だ。
ベストセラー『負け犬の遠吠え』などで日本女性の生き方を読み解いてきたエッセイストの酒井順子氏(60)と、「母娘問題のこれまでとこれから」を語り合った。
信田 酒井さんのお母さまは昭和何年生まれですか?
酒井 昭和15(1940)年です。生きていたら85ぐらいでしょうか。
信田 酒井さんの著書『家族終了』を読んで、実にアッパレなお母さまだと思いました。

酒井 そうなんですよ。一言で言うと「パリピママ」。行動原理は楽しいことしたい、モテたい、お金ほしい。つねに男性の影があって、モテ自慢もさんざん聞かされて。私は子供の頃から、母の男友達とのデートに何度も連れて行かれました。
信田 お父さまにはバレずに?
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