一連の出来事は前哨戦にすぎない
企業・団体への不正アクセスによる個人情報の漏洩が、連日報じられています。
日本を代表する大企業、サイバー対応が得意なはずのIT企業、さらには中央官庁・地方自治体まで被害が広がっていますから、読者の皆さんが不安になるのも当然です。
10月21日には、ウェブサイトの7割が使用している「PHP」という言語に重大な欠陥があると公表され、世界中のウェブサイトやサービスが一時停止に追い込まれる大騒動になっています。
いまネットの世界では、一体なにが起きているのでしょうか。
大前提として知っておきたいのは、ネット社会を支えるソフトウエアは大規模かつ複雑で、ミスが入り込みやすい性質があることです。いわゆる「バグ」です。これは避けられない。これまでその弱点を技術の進歩で補い、バグの起こりにくい世界が実現していました。
バグとは、ファミコン世代なら分かると思いますが、ゲームにおける“裏技”のようなもの。想定されない量や順番で、無数のデータを突っ込むことでバグを引き出す。つまり、バグを探し出すことは、ゲームの裏技同様、とても面倒くさい作業で、人力で全てを探すことは不可能。そのため、バグは常に一部が見逃されるのが常態化していました。
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