▼〔滋養強壮、美肌効果に〕
かつて、作家の松本清張が好んで食したという大分県宇佐市安心院(あじむ)のスッポン。清流と温暖な気候に恵まれたこの地安心院では養殖が盛ん。スッポン料理専門店の「本家活宝 安心院亭」でも自社養殖のスッポンで鍋物や刺身など、さまざまな料理を提供している。
家庭で簡単に料亭の味を楽しめる通販も人気で、缶入りの『院の宴【すっぽんスープ】』は、温めてそのままでもよいが、雑炊、鍋料理、茶わん蒸し、うどんの出汁に使えて便利。栄養価が高く、コラーゲンもたくさん含むスッポンは、滋養強壮、美肌効果が期待できる。コロナ禍でざわついた心身を労わり、自分へのご褒美に贈り物に、ぜひ。6缶入りギフト、税別3000円~。(問い合わせ先・本家活宝 安心院亭 ☎︎0978・44・2118)
▼〔縁起のよいスイーツ〕
レンコンは、その形から「見通しのよい縁起物」とされ、正月のおせち料理に欠かせない。茨城県はレンコンの生産量日本一で霞ヶ浦周辺の土浦市などが主な生産地だという。
そのレンコンを使ったスイーツが「ギフトセンター土浦」の『れんこんサブレー ハスだっぺ』。つくば産のレンコンの粉末を使用した本物そっくりのサブレーだ。バターの香ばしさと、ほどよい甘さ、カリッとした食感がクセになる。
商品名は、茨城弁の語尾につける「だっぺ」にヒントを得たという。クスッと笑える形と商品名で、正月から明るい気分になれそう。12枚入り化粧箱、税込1080円~。(問い合わせ先・ギフトセンター土浦 ☎︎029・824・6500)
▼〔富山の郷土料理〕
富山県の名産品、「昆布〆め(締め)」は、日本海で獲れた魚を材料に、北海道産の良質の昆布でしめた刺身だ。昆布の磯の香りと旨みが調和し、食感も増して、刺身をさらに美味しくする。
戦後間もない頃から、富山湾の海の幸を扱う「小島屋」は、独自製法の昆布〆めで県内外に知られる老舗だ。おすすめが、富山湾の宝石と称されるシロエビのむき身のおぼろ昆布〆め、富山で「サス」と呼ばれるカジキと、ヒラメの昆布〆めをセットにした『昆布〆め詰め合わせ』(税込5404円)。昆布を取り除いてそのままで、またはワサビ醤油やショウガ醤油でいただく。(問い合わせ先・小島屋 ☎︎076・431・2771)
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source : 文藝春秋 2021年1月号