米国は、正しいリーダーシップを発揮せよ(取材・構成 峰田理津子・ジャーナリスト)
「えっ、なぜ私が外務大臣なのですか?」
自民党総裁選の数日後、石破茂総理から外相への起用を打診された時には思わず聞き返しました。
これまで、外務副大臣や防衛大臣を務めてきましたから、外交・安全保障分野には経験がありましたが、総裁選で石破陣営の選対本部長を務めたものの、ポストの希望などは伝えていませんでした。そもそも、何かになろうと思って石破さんを応援したわけではない。
総裁選に当選した日の夜、議員宿舎で、2人きりで勝利を祝った時も、「今日からあなたは任命権者です。4日後には内閣総理大臣になる。私は人事については一切口出ししませんから、自分の思うようにお決めになればいい。私の希望はありません」とお伝えしていました。
ですから、外相と聞いた時には正直、驚いたのです。そんな私に石破さんは「防衛と安全保障が分かる人に外交をやってもらいたい」と。石破さんは安全保障政策を極めたスペシャリストですからね。そんな風に言われたのであれば、考えざるを得ない。
現在の日本は戦後最も厳しい安全保障環境にあります。外交と防衛が表裏一体となってこの難局を乗り切っていかなければならない。石破政権を外交の側面から支えていこう。「これはもう受けるしかない」。そう覚悟を決めました。
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