石破降ろしの時期を窺う麻生の影

ニュース 政治

月刊「文藝春秋」の名物政治コラム「赤坂太郎」。低支持率が続く石破に対し、後継を狙う面々が蠢き出した

 前門の虎、後門の狼──。

 年が明けて、いよいよ召集される通常国会で、首相の石破茂が直面する状況である。衆議院で多数を占める野党に進路を阻まれ、背後から自民党内の反石破派に突き上げられる。無事に6月の会期末を迎え、首相のまま夏の参院選に臨めるか、至難の業だ。

「やはり総選挙は予算委員会の後にすればよかったな」

 臨時国会が開かれていた昨年12月、石破は少数与党として臨んだ衆議院予算委員会の審議を乗り切り、2024年度補正予算が成立する見通しが立つと、周囲にこう漏らした。

 9月の総裁選直後に、衆院解散・総選挙は国会論戦後と明言したのに、首相に就任するや予算委を開かずに早期解散に踏み切ったことが「変節」と批判され、自民党惨敗の一因となった経緯にまだ拘っているのだ。と同時に、石破本人は予算委での野党との論戦に自信を深めたと見える。

 実際、臨時国会での答弁は危なげなくこなした。そもそも大の議論好き。質問をじっくり聞き、自分の言葉で滔々と答える様は、討論を楽しんでいるようにも映った。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

記事もオンライン番組もすべて見放題
初月300円で今すぐ新規登録!

初回登録は初月300円

月額プラン

初回登録は初月300円・1ヶ月更新

1,200円/月

初回登録は初月300円
※2カ月目以降は通常価格で自動更新となります。

年額プラン

10,800円一括払い・1年更新

900円/月

1年分一括のお支払いとなります。
※トートバッグ付き

電子版+雑誌プラン

18,000円一括払い・1年更新

1,500円/月

※1年分一括のお支払いとなります
※トートバッグ付き

有料会員になると…

日本を代表する各界の著名人がホンネを語る
創刊100年の雑誌「文藝春秋」の全記事が読み放題!

  • 最新記事が発売前に読める
  • 編集長による記事解説ニュースレターを配信
  • 過去10年7,000本以上の記事アーカイブが読み放題
  • 塩野七生・藤原正彦…「名物連載」も一気に読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 文藝春秋 2025年2月号

genre : ニュース 政治