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 山手線の車両は、すべて大井町にある東京総合車両センターの所属。留置線という意味では池袋にもあるが山手線の車両が帰る家は東京総合車両センターなのだ。そしてそこに通じている駅が大崎駅だ。

 実際、山手線には環状運転をする内回り・外回りだけでなくときどき「大崎行」の電車が走っている(他に池袋行・品川行もある)。新宿駅を午前1時ちょうどに発車する内回りの最終電車の行き先も、大崎である。つまり、車両たちが仕事を終えて帰っていく大崎駅こそ、山手線の終着駅であると言える。

山手線の車両が帰る東京総合車両センターに通じる大崎駅

大崎駅、いったいどんな駅なのか?

 そこで今回は大崎駅を訪れた。いったいどんな駅なのか……とわざわざ振りかぶるまでもなく知っている人も多いだろう。大崎駅、山手線でいちばんの“急成長”を見せている駅である。駅の周りにはどデカくも立派なビルがいくつも建っていて、通勤時間ともなればたくさんの人たちが改札の前の陸橋(夢さん橋というらしい)を行き交っている。行き交うというよりは朝は駅から周囲のオフィスビルへ、夕方は改札の中へと一目散に歩いていく。

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大崎駅前には立派なビルが立ち並ぶ
南改札口前の広々としたオープンデッキ・夢さん橋

 駅のコンコースも広々としていて、たくさんのお客をさばくのに充分なスペース。改札口は北と南それぞれにあるが、どちらも構内の通路でつながっている。ひとつ注文をつけるとすれば、南改札口を入ってすぐに山手線に乗ろうとすると、ホームに通じているのはエスカレーター1本。おかげで夕方のラッシュ時ともなると長蛇の列ができてしまってすぐにホームに行くこともできない。北改札口側に行けば階段もあるのだが、この動線はどうにかならないものだろうか。

南改札口を出るとすぐに夢さん橋に通じる
南改札口を入ってすぐ山手線に乗ろうとするとエスカレーターしかないため、時間帯によっては混雑する