人の心を詮索せざるを得ない少女
Q「心理的ケアの内容は?」
A「積極的ケアというか、対象者の心理的な部分に入り込んでケアする方法は取っていません。そばにいる、信頼できる人がそばにいる、話したいときに話せる状況になっています。だから、積極的に臨床心理士が話しかけるのではなくて、少女の方から話しかけたら受け答えをする。過去に受けた傷が重いから、傷つけないことが大事です」
Q「過去の傷で心的な症状は見受けられますか?」
A「心の傷は、表面的には物音に敏感だとか、人の心を詮索せざるを得ないとかです。少女の方からめったに話しません」
Q「弁護士は虚言癖があると言ってますが」
A「保護して以降、虚言癖については少なくとも明らかに嘘をついているとか、辻褄が合わないことを言っていることはありません」
Q「精神安定剤を弁護士は服用していたと言っているが、眠れないとかは?」
A「基本的にはありません。ただ、全体的に敏感になっていて、ちょっとした物音で目が覚めるとかは聞いています。睡眠じたいには問題ありません」
Q「いまの状態について、少女はなにか言っていますか?」
A「はっきり聞いてはいませんが、安心できたというか、ほっとしたような印象を受けています。見る限りでは保護当初とくらべてもリラックスしています」
子供は「ご飯が3度食べられて嬉しい」
Q「5歳と9歳、あと6歳の双子の就学は?」
A「4月から通常では就学となりますが、子供たちの安全やプライバシーが安心できない限りは、そのときの判断になります。6歳の双子は親が引き取る意向を示しています」
Q「少女は顔写真を出されてショックを受けているという話もありますが?」
A「全体的に見ればリラックスしています。もともと食欲、睡眠はあります。明らかに変わったことはありません」
Q「男の子たちはどうですか?」
A「男の子たちは保護されてけっこう楽しそうというか、良かったように見られます」
Q「そういうことを話してるんですか?」
A「たとえばご飯が3度食べられて嬉しいと話してます。(食事が)定期的ではなかったようです。話を聞いたのは9歳の子ですが、みんな嬉しいと……」