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そうめんマニアが唸ったおすすめそうめんランキング

 ではここからはお待ちかねの「そうめんランキング」を15位からご紹介しましょう。筆者のブログではすべてのそうめんを5段階の★で評価しているのですが、以下は★5のそうめんが中心です。

15位 手延半田めん
(小野製麺/徳島県美馬郡つるぎ町半田地区)

 

 小野製麺の手延半田めんは半田そうめんなのですが、料理研究家・土井善晴さんの父親・土井勝さんが半田めんと命名しました。半田そうめんは太いのが特徴で、うどんのようなシコシコとしたコシ、ツルリとしたのど越しが気持ちよく、食べ応えがあります。

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14位 喜之助 そうめん 細口
(真砂喜之助製麺所/小豆島)

 小豆島の手延べそうめんは太めのものが多く、また、ごま油を使うというのも特徴です(国内ごま油シェア1位・かどや製油は小豆島で創業)。

 この喜之助も「細口」とありますが、一般的なそうめんに比べると太めです。プリッとした弾力で、舌触り、喉越しは滑らか。米袋のようなパッケージがおしゃれなので、プレゼントにもピッタリ。オーガニック食品・自然食品などを扱うお店によく置かれています。

13位 肥後手延 ゆきやぎ
(麺舗 ゆきやぎ/熊本県熊本市)

“日本一細い”とも言われているそうめんで、直径はわずか0.4mmほど。茹で時間はなんとたったの18秒。細すぎてそのままではごわつくため、たっぷりの麺つゆに浸してすすると、サラサラと吸い込まれていきます。細さが生み出す小気味のいい歯切れが気持ちいい。

12位 川上の糸
(川上製麺/長崎県南島原市)

 もっともよく見かけるそうめんが島原素麺(ほとんどが機械麺)、島原手延べそうめんではないでしょうか。スーパーのプライベートブランドでも島原のそうめんが採用されていることが多く、誰しもが一度は目にしたことがあるはずです。

 ムチッ、プリッとした弾力で、優しい味わい。歯切れも風味も穏やかなので、一瞬、物足りなさを感じるかもしれません。ところが、不思議なことにこれが止まりません。どんどん食べ進めたくなります。作り手の気持ちが伝わってくるような温もりのあるそうめんです。

11位 大門素麺
(末永次八氏・となみ野農業協同組合/富山県砺波市大門地区)

 大門素麺には末永次八氏が作る青袋と、複数の生産者が作るとなみ野農業協同組合の白袋の2ブランドがあります。長い麺が丸まげ状に巻かれていて、ふたつに割って茹でます。ムチッ、プリッとした穏やかなコシなのですが、地元産小麦の甘みがとても強く味わい豊か。

10位 三輪素麺
(三輪そうめん小西/奈良県桜井市)

 多数のメーカーが三輪素麺という商品をリリースしています。三輪素麺は奈良県三輪素麺工業協同組合の登録商標で、同組合の定める厳格な基準をクリアしたそうめんでないと三輪素麺と名乗れません(三輪素麺はすべて手延べそうめん)。

 三輪素麺は細さに応じて、神杉、緒環(おだまき)、瑞垣(みずがき)、誉(ほまれ)と等級が分かれていて、束紙の色も異なります。この三輪素麺は黒い束紙の誉。三輪素麺の中では一番“太い”のですが、それでも一般的なそうめんよりも細く、プチプチッとした小気味のいい歯切れ、滑らかなのど越しが快感です。

 スーパーでそうめんを選ぶ際、「どれがいいかな?」と悩んだら、パッケージに「三輪素麺」と書かれた商品を選ぶことをおすすめします。三輪素麺ならまず外しません。