涼しくなってきたとはいえ、30度を超す夏のような暑い日もまだまだあります。こうなると、夏バテも相まって食欲が出ないという方もいることでしょう。
そんな際にぜひおすすめしたいのがそうめんです。そうめんなら食欲のない時でもツルっと食べられます。
そこで、約150種のそうめんを食べてブログでレビューしてきた筆者が、そうめんの基礎知識とともに「これはうまい!」と唸らされたそうめん15種を紹介したいと思います。
2種類のそうめん
そうめんの代名詞と言えば揖保乃糸。日本でもっともよく食べられている手延べそうめんで、口にすれば誰しもが「そうめんはやっぱり揖保乃糸だなぁ」と呟きたくなるおいしさです。
日本全国どこにでも揖保乃糸はあります。しかもこれがそうめんの中でも最高クラスにおいしいというのはすごいことです。
さて、ここで「おや?」と思われた方もいるかもしれません。ここまで「そうめん」という言葉と「手延べそうめん」という言葉が出てきました。あえて書き分けているのですが、ここがとても重要なポイントです。
というのも、そうめん(広義)には「手延べそうめん」と「そうめん(狭義)」があるからです。後者は機械麺・機械そうめんとも呼ばれているのですが、両者はまったくの別物です。
では、手延べそうめんと機械麺の違いは手作りか機械製かの違いかというと、そうではありません。
手延べそうめんは生地を太い麺状にして、よりをかけながら徐々に細く延べていきます。その工程において機械が使われることもあるのですが、手作業で延べる工程も必ず含まれています。一方、機械麺は機械で生地を薄い板状にして細く裁断します。
おいしいそうめんを食べたければ、手延べそうめんを
つまり、手か機械かという違いもあるのですが、延べるか裁断するかという違いが手延べそうめんと機械麺の本質的な差で、もっと言えばおいしさの差にもなるということです。