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シャンプーが汚れを落とす仕組み
髪の毛を洗う場合、「泡」はとても重要です。
シャンプーの泡は、髪の毛同士が擦れ合わないようにする“クッション”の作用も担っています。髪の毛の摩擦を防ぐことで、ダメージを最小限に抑えることができるのです。
シャンプーは「洗剤」の一種です。「洗剤」は、「油分(汚れ)」と「水」との間に境界線(界面)を作って、浮き立たせることで汚れを落としています。
洗剤は、「界面活性剤」という性能を持っています。「界面活性剤」は、水に馴染む「親水基」と油に馴染む「親油基」からなります。
図のように、洗剤の「親油基」が油に付着して((2))、油の回りを囲むことで((3))、接着している面から油が剥がれる((4))。これによって、油汚れを洗い流すことができます。
ちなみに、洗剤の「泡立ちの度合い」と「汚れを落とす効果」に相関関係はありません。洗剤は“泡立たなくても”汚れを落とす効果があり、“メイク落としのオイル”などはそういった効果を使っています。
シャンプーは何プッシュが適正?
ベストなプッシュ数は「ちゃんと泡立つぐらい」です。
ちなみにシャンプーの量が多くても、髪の毛に悪影響はありません。ですが必要以上に泡立ったシャンプーは、流すのが大変になり、コスパが悪くなります。
また、しっかり流し切らないと、頭皮や髪の毛にシャンプーが残留してしまい、結果的に悪影響になります。ですので、日々使いながら、適正量をコントロールしましょう。