それぞれが選んだ夫婦の形を尊重してほしい
菅原 子どもがいないことで窮屈な思いをしている人は、とても多いんですよ。夫婦で幸せな生活を送っているのに、周りが「子どもがいないと本当の幸せは掴めないよ」と言うのは、お節介の度を超えています。
別に私は、「子どものいない夫婦が最高!」と言いたいわけじゃありません。私たち夫婦がそのスタイルを選択しただけで、子どものいるご家庭には、また違った幸せがあるのだろうと思います。どちらが幸せかと比較するのではなく、それぞれが選んだ夫婦の形を尊重してほしいと思うんですけど……。
デリカシーを欠いた質問に傷ついている女性がいるのを知ってほしい
――逆に、共感の声を寄せられることもあるのでは?
菅原 子どもがいない方々だけでなく、子どものいるお母さんたちから共感の声が届くことも多いんですよ。
――子どものいるお母さんからは、具体的にどんな共感が。
菅原 子どもがいる方々も、子どもがいない時は「子どもはどうするの?」と聞かれますよね。まずその時点で、私と同じような経験をされている。
そして子どもができたら今度は、「2人目は?」と聞かれる。2人目を産んでも、女の子がいなかったり、男の子がいなかったりすると「女の子は? 男の子は?」と聞かれ続けて、うんざりしているそうです。だから私のブログや記事、YouTubeを見て共感してくださるのだと思います。
――子どもがいるいないに関わらず、「子どもはどうするの?」という問いに困っている人は多いんですね。
菅原 不妊治療をしている人や、養子を育てている人たちのことまで想像して発言しているのだろうかと、疑問に思いますね。それに「子どもを産め」と言ってくる人たちに限って、子どもが産まれて何か困ったことがあっても助けてくれない。はっきり言って無責任です。
だから今後は私の発信を通して、「それほどの信頼関係をまだ築いていないのにもかかわらず、子どものことを質問するのはデリカシーに欠けている」と分かってくれる人が少しでも増えれば嬉しいです。
――菅原さんには、ほかにも叶えたい夢があるそうですね。