「私も泣いた……」
そんな声が続出したのが、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」5月22日放送の20話。兄・頼朝の策で、源義経が非業の死を遂げた回だ。
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クレージーな義経に『今までで一番難しかった』と洩らす
義経を演じたのは、菅田将暉(29)。殺陣・武術指導の辻井啓伺氏が明かす。
「弓を引くシーンなんかは僕らが『もういいんじゃない?』と言っても、『指導をお願いします』と。それだけ作品にかける思いが強いんだと感じましたね」
義経の兄・義円を演じた成河も「菅田君のセリフや所作は本当に自然でした」と語るが、NHK関係者はこう振り返る。
「今回の義経は、騙し討ちも厭わず、クレージーな感じが漂う“シン義経”。菅田自身も『今回の役は今までで一番難しかった』と洩らしていました。義経は劇中、愛妾・静御前に一目惚れします。チーフ演出は演技に拘(こだわ)る菅田に『義経は、気に入った女性に“ロックオン”するタイプ』とポイントを伝えていました」