文春オンライン

2022/08/19

はるな まず、あやや本人のトークの内容が絶対的に面白いんです。あと、彼女がショーをマックスで楽しんでいる気持ちが自分に乗り移るんです。

 エアあややをやらせてもらう時って、どんなに疲れて現場に入ったとしても、大勢のお客さんを前にして、ものすごい声援を受けながら全開でショーをしているあややの姿が自分の脳内に映し出されて、こっちもマックスでやれるんですよ。

 小さなスタジオでも三軒茶屋のお店でも、壮大なスケールとテンションのショーが繰り広げられるというアンバランスな面白さ。 

 

 しかも、こっちは喋ってないから、表情がすごく豊かに作れるんですよね。だから、そうした私のバカげた表情の強弱とか。それと、笑えるし、シリアスだし、キュートだし、というのが1曲の中にすべて入ってる。ショーパブのショータイムが1曲の中に詰まっているんですけど、そう仕上げられたのはショーの世界で働いていたノウハウが活きたからだと思います。 

ーー“エアあやや”が広く世に知られたきっかけは? 

はるな 藤原紀香さんと陣内智則さんの結婚披露宴ですね。テレビ中継されていたと思うんですけど、中継されていない、身内の方々を招待された披露宴もあって、そちらでやらせていただいて。

 そこで芸人さんたちが「おもろい。これ、なんや!」と言って面白がっているのを、『あらびき団』(TBS、2007~2011年)のスタッフさんがビデオに撮ってくれていて、それを番組の会議に出してくれたんです。 

睡眠時間は、3日で1時間に

ーーそして『あらびき団』への出演などをきっかけにブレイクと。ご自身でもブレイクを明確に意識した瞬間というのはありましたか? 

はるな 私はちっちゃい頃からアイドルに憧れていて。当時の私が大好きだったピンク・レディーとか、自分で衣装を抱えながらテレビ局からテレビ局へ移動して、その移動中にも仕事をしているんですよね。ホールに入る前に、その会場の階段の踊り場で歌の中継をしたりとか。メイクなんてしてる暇もないから、ほぼスッピン状態で。

 そういうのをテレビで見たり、「平凡」や「明星」の記事やインタビューで知って、アイドルごっこをして真似てたわけです。 

 

 で、テレビにたくさん出してもらえるようになって、寝る時間も3日で1時間になったり、少しでも寝られるようにとテレビ局の方が楽屋に布団を敷いてくれたり、記者の方に移動のタクシーに一緒に乗り込んでもらって取材してもらったりとか。そんな状況だったけど、それこそ私が思い描いていた芸能人の世界だから嬉しくて嬉しくて。