12月下旬から行われる全国高校ラグビー大会への出場権を獲得した強豪校で、部員の不祥事を巡って保護者への説明会が行われていたことが「週刊文春」の取材で分かった。

 北海道立の北海道北見北斗高校で保護者約200人を集めた説明会が行われたのは10月28日。校長と副校長に対して、保護者らは不信感をにじませ、2時間弱にわたって問題を追及する質問を繰り返した。

 北見北斗高は、今年創立100周年を迎えた文武両道の名門として知られる。

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「普通科の定員は1学年240名で、うち約100名が国公立大学に合格します。部活ではラグビーが特に有名で全国準優勝4度を誇ります。現在は3年生11名を中心に約20名で活動しています」(同校OB)

100周年の名門校

合宿中に起こった“下着ドロ事件”

 そのラグビー部を揺るがす事件が起きたのは今年8月。北見市郊外で行われた合宿でのことだった。

「合宿中に女子マネージャーの下着が何者かによって盗まれたのです。盗まれた女子マネージャーは同行した教員らに被害を報告しました」(学校関係者)

 部員に聞いても犯人が名乗り出なかったため外部の犯行も考えて警察を呼ぶことに。すると現役の男子部員が観念して「自分がやりました」と犯行を認めた。

 被害者のマネージャーは、夏休み明けにさらに酷い仕打ちを受けた。

「事件を起こした男子部員は練習を休みました。その原因を被害者が許してくれていないからだと思った部員がいたのです。逆恨みに近い感情を持った部員が、被害者をさらにいじめたそうです」(別の学校関係者)

 問題をよそに、9月24日、ラグビー部は全国大会の北北海道予選で優勝。13年ぶり38度目となる花園への切符をもぎ取った。だが、“下着ドロ事件”はその後も尾を引いた。