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目の前を流れているのは、清流日本一と呼ばれる高津川。キラキラと輝く水面はたしかに心地よい景色だ。寒さが厳しくなる冬には、真っ白な湯気に包まれる器が恋しくなるだろう。
厨房で仕込まれたうどんを自販機に補充
自販機で提供されているうどんは、毎朝、お隣にある厨房で仕込まれている。4人ほどの調理スタッフによる作業を見学させてもらった。
テーブルの上には大量の器が並べられ、ここに麺と具を手際よく載せてゆく。ネギは近くで採れたものを使っている。天ぷらは、毎朝揚げているという。統一された具材やレシピがあるわけではなく、同じ自販機でもお店によって中身は違うのだそうだ。
お湯で戻すフリーズドライのような具をイメージしていただけに、圧倒的な「スローフード」ぶりに驚かされた。
厨房で仕込まれたうどんは、クリーム色のトレイに入れられ、自販機に補充されてゆく。レトロな筐体を開けると、内部にはらせん状のレールが鎮座していた。筒状の容器にはだし汁が入っている。一度の補充で20杯ほどセットできる。
多い日だと400食は売れるというから、日中の補充作業も大変だ。しかし、慣れているスタッフはリズミカルにうどんの器を自販機に投入してゆく。