怪我人に対し「なにリハビリが堂々と歩いているんだ」
【認定事実(b)】精神的な攻撃
特定の個人を誹謗中傷するような発言、その他不必要な暴言が複数確認された。以下は一例である。
1 人種差別と受け取られかねない発言を行った。
2 ピッチ上での特定の選手のミスについて、強い口調で罵声を浴びせたり、チームメンバーの面前でミスの場面の映像を流して名指しで批判をするなどした。
3 怪我人に対し、「なにリハビリが堂々と歩いているんだ」といった不必要な暴言を吐いた。
4 コーチやトレーナーに対する指示が高圧的で、不必要な暴言が散見される。
【認定事実(c)】隔離、過少な要求
1 練習で紅白戦に出ることの出来ない控えの選手の取扱いに関し、控えの選手らに聞こえるように、トレーナー陣に対し、「こいつら適当に練習させておいて」といった心無い言葉を発した。
2 紅白戦の際、スタメンチームの選手に怪我をさせないよう、リザーブチームの選手らに対し、控えのくせに本気でプレイをするな、という趣旨の発言をした。
【認定事実(d)】過大な要求
新型コロナウイルスに罹患した選手が療養期間明けに練習に復帰した際、体調が万全ではないにもかかわらず、体調に配慮することなく練習に参加させ、いつもどおりのパフォーマンスができないことを叱責した。
当の三浦監督は調査に対しこう弁明したという。
「指導の一環であり、チームを鼓舞するための演出であると認識していた。仮に選手やスタッフ陣が不快な思いをしていたのだとすれば、それは反省しなければならない。今後は指導方針を改める」
しかし、報告書では「いずれの認定事実も、指導の一環と捉えることは困難と言わざるを得ず、業務上必要かつ相当な範囲を超えているものと考えられます」と断じた。