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容赦ない「六代目山口組」、背水の陣の「神戸山口組」…“最終戦争”で何が起きているのか

 山口組分裂から7年。2019年10月に出所した髙山清司若頭の陣頭指揮のもとで強硬姿勢を貫く六代目山口組と、中核組織の山健組などが抜け、“瓦解”が加速する神戸山口組との抗争は形を変えながら、今も全国各地で続いている。

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六代目山口組の髙山若頭

 岡山では10月26日の白昼、神戸山口組から六代目山口組に移った山健組系妹尾組の若頭らが、ナイフを手に理髪店にいた池田組の池田孝志組長を急襲。池田氏は無事だったが、襲った側が返り討ちに遭い、血まみれの惨事に発展した。

 社会部記者が語る。

「池田組は神戸山口組から離脱こそしたものの、いまも近しい関係で、六代目側は池田氏を神戸側勢力のキーマンとみている。事件当夜には、今度は妹尾組の本部長が池田氏の自宅マンションの駐車場に停めてあった車に発砲。不動産業などで資金力がある池田氏に対し、同じ岡山に本部を持つ妹尾組の最高幹部2人が犯行に及んだ形です」

 さらに福岡でも抗争が勃発。11月26日に六代目山口組系一道会の組員が、神戸山口組系安部組の組長宅の玄関前に停めてあった車に火を放った現住建造物放火未遂容疑で福岡県警に逮捕された。

「放火事件は8月末にあったもので、教唆したとして一道会の一ノ宮敏哲会長までが逮捕されましたが、その後不起訴に。事件には伏線がありました。福岡では放火未遂の約1カ月前、弘道会系の組員らが安部組の本部事務所に車で突っ込む事件があったのです。弘道会といえば名古屋に拠点を置く髙山氏の出身母体であり、そこが福岡まで乗り出してきた以上、地元の一道会も面子にかけて行動せざるを得ない状況にあったとみられます」(同前)

 不起訴になったとはいえ、警察当局としては、今後抗争があれば、直参と呼ばれる二次団体の組長も躊躇なく逮捕するという姿勢を示した形だった。