その後、2002年に都内の高級住宅地に120平米あまりの土地を自身の名義で購入。キャッシュで購入したと見られ、翌2003年には地下1階、地上2階建ての一軒家を建てた。不動産関係者によると、「現在の資産価値は1億円前後」だという。
「以降も林原さんは、アニメや映画、CMのナレーションなど、数多くの作品に出演してきました。さらに、TBSラジオで放送されている『林原めぐみのTokyo Boogie Night』は、今年で32年目。全てのお便りに彼女自身が目を通しています。曲紹介などの大まかな時間だけ決め、台本はなし。林原さんが自分の言葉でリスナーと対話するスタイルは放送当初から変わっていません」(TBS関係者)
可愛らしい声と、落ち着いた声で1人2役
一方で、近年、スマホゲーム、ライブ配信など、声優の活躍の場は大きく様変わりしている。林原はスマホゲームの収録現場での経験から、そんな業界の現状に疑問を呈してきた。
〈『お芝居』よりも『素材としての音源』を必要とされるんですね。そういう現場でたくさんお仕事をこなしていると、上手に台本は読めるようにはなるけど、『お芝居』ができなくなってしまう。(中略)『お芝居』というものは、セリフを読むのではなく、キャラクターの心に寄り添い、掛け合う相手とのセリフのやりとりによって生まれるからね〉(『超!アニメディア』2019年6月26日配信記事)
そんな林原の「お芝居」は、『VIVANT』でも存分に生かされている。
「大きな身体のドラムとは真逆の、絶妙な抑揚の可愛らしい声が翻訳アプリから発せられる。今の“ドラム人気”は林原さんの演技に依るところも大きいと思います。さらに、今作では、まったく違う落ち着いた声でナレーションも担っている。1人2役の活躍に、さすが経験豊富な“レジェンド声優”との声が上がっています」(ドラマ関係者)
最終話まで残り2話。物語を左右してきた“ドラムの声”にも注目だ。
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9月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および9月7日(木)発売の「週刊文春」では、「文春“別班”が本気で追った 『VIVANT』9つの謎」と題し、堺雅人や二階堂ふみ、阿部寛ら主要キャストの知られざる秘密など、7頁にわたって同作の大特集を掲載している。さらに「文春オンライン」でも、『VIVANT』に関する記事を多数配信する予定だ。