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復習のタイミングを習慣化する

 3つに区分けして書く。たったそれだけのことが、仕事においてかなり有効だ。最初からアウトプットを意識したこの記述の仕方だと、理解のレベルが自然と深くなり、驚くほど記憶の定着率が高まる。

 記憶に関するもう一つの重要な要素は、記憶しやすくなる復習のタイミングを習慣化するという点だ。覚えたら翌日、そして1週間後に振り返るとよいだろう。

 有名な「エビングハウスの忘却曲線」を踏まえてもそのほうが合理的だし、カナダのウォータールー大学の、24 時間以内に10 分間復習すれば記憶は100%戻るという研究発表もある。

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 コーネルメソッドのメリットは、復習で思い出す練習もしやすいことだ。私はこの方法でノートを書く癖をつけて、次の日に見直して、覚えているか確認するようにした結果、仕事の記憶の解像度がくっきりと上がってきたのを実感している。

 自分の作業をいつでも明確にわかりやすく人に説明するスキルは、非常に重要だ。自分の知っているコードベースというものは全体の一部なので、どうしても人に引き継いだり、エキスパートにものを尋ねる場面がよく発生する。日頃から伝達を意識した記録のつけ方をしていると、多くの時間が節約できるのは言うまでもない。

『世界一流エンジニアの思考法』(牛尾剛 著)