小誌は先週号で自主申告した14人の中に侍ジャパン級の選手3人が含まれていると報じた。ITジャーナリストの三上洋氏が語る。

「オンラインカジノで問題なのは依存度の高さ。初回登録時、100ドル入れたらプラス100ドル分遊べるといった『入金ボーナス』があるのが一般的で、スマホのアプリで手軽にできるのでハードルが低い。ルーレット、ポーカー、バカラ、スロットなど種類も豊富で飽きない仕組みができている。一つのサイトで負けても別のサイトに新しく登録しなおせば、初回ボーナス付で楽しめる。一度ハマるときりがないんです」

活動自粛となったオリックスの山岡泰輔投手 ©時事通信社

摘発のきっかけになった「4600万円誤送金事件」

 三上氏は、2022年に山口県阿武町で起きた「4600万円誤送金事件」以降、オンラインカジノ関連の摘発が増えたと指摘する。

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「田口翔被告は、自分の銀行口座に町から振り込まれた金について誤入金と認識しながら、オンラインカジノのサイトにアクセスしてほぼ全額を決済代行業者に出金していた。この問題については当時国会でも連日取り上げられた。その後、決済代行業者の摘発などが相次ぎ、そこから入手した顧客リストなどから、賭博容疑での検挙が増えた」

 そうした摘発の流れの中で起きたのが、今回の騒動だった。

「聴取を受けたコーチは単純賭博罪の公訴時効(3年)が成立している可能性もあり、警察が事実関係について慎重に調べています」(前出・デスク)

 今後の球団の対応が注目される。