至る所に落書きがされた“廃虚病院”。中はゴミだらけ。所有者からは驚きの声が聞かれた。
「税金を払ってるから、どんなことをしても良い訳じゃないけど…」
所有者を直撃取材した。
隣接する元自宅にも大量のゴミ
イット!取材班が向かったのは愛知・豊橋市。
住宅街に突然姿を現す“廃虚病院”。扉や壁には誰かが書いた落書きがあった。
記者リポート:
こちらは豊橋駅から5分の場所ですが、車通りの多い大通りに面しているのは廃病院です。
上を見て下さい!人の手が届かないところまで落書きされています。よじ登って書いたのでしょうか。
大きく割れた窓ガラス。病院の中は棚がひっくり返るなどゴミが散乱していた。
その病院に隣接していたのは、医院長夫妻が住んでいたという自宅だ。
門の前までゴミが溜まっていて、人が入れる状況ではない。
夫婦で暮らしていた面影はどこにもなく、家はごみであふれかえっていた。
近隣住民は、治安の悪化に危機感を募らせている。
近隣住民:
怖い。何が出てくるか分からない。ごみだらけだったのを全部片付けた、住民がボランティアで。(所有者は)ゴミは宝だと言って捨てると怒る。
30年程前に廃業したという病院。
豊橋市は、病院の所有者である元医院長の妻に、ごみを片づけるよう指導を続けている。
イット!が80代の元医院長の妻に直撃取材すると…。
――病院になぜゴミ置くのか?
廃病院の所有者:
市役所がたくさん固定資産税がもっていくから、自分の思うように(土地を)使っていいのでは…。
「ゴミですか?」の問いに廃病院の所有者「物だよ」
しかし、元医院長の妻は、ごみを片付けるどころか別の場所に散らかしていた。
記者リポート:
こちらですかね。辺り一帯がゴミ置き場になっています。
廃病院から1.5キロ程の場所にある“空き地”には、洋服やスーツケースなど大量のゴミが散乱していた。この土地の所有者でもある妻が、回収したごみをここに集めてきているという。
――これはゴミですか?
廃病院の所有者:
物だよ。
――ひとつひとつ大切なもの?
廃病院の所有者:
そうだよ。見てて楽しい。
空き地の近隣の会社で働く男性は…。
空き地の近隣の会社で働く男性:
こんな状況の場所があるのかと衝撃を受けたのが一番。ゴミは見たくない。出社して1番目には…。
豊橋市は“廃虚病院”について、不法侵入者による治安悪化も考えられるので、今後は警察などと連携を図り対応していくとしている。
(「イット!」3月19日放送より)
