野球コラムの書き方を楽しく学ぶ「文春野球学校」のメンバーが、ほとばしる野球愛で執筆した「偏愛選手名鑑」。通常の野球名鑑には載っていない情報と情熱をお楽しみください!
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[はじめに]
昨季は4年ぶりの優勝に歓喜した一方、CSでは悪夢に直面。我々巨人ファンは涙に暮れるオフを過ごした。しかし過去を嘆いてばかりはいられない。なりふり構わぬ大補強で阿部巨人はすでに未来を見据えている。今年こそCS突破! そして日本一奪回を! 常勝軍団復活を願うG党4名が、偏愛強めで選手を紹介をします!
(ジャイアンツ執筆チーム監督:南別府学)
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【監督】
83 阿部 慎之助 (あべ しんのすけ) 1979年3月20日生まれ
アメとムチを程よくミックスし作りあげていくスタイルは時にカリスマで時に頼れる兄貴分のよう。昨年に続き「やってやろうじゃねえか」で始めた再挑戦の結末は慎之助コール鳴り響く秋の銀座パレードで終わらせる。 (柳 賢)
【投手】
11 田中 将大 (たなか まさひろ) 1988年11月1日生まれ
楽天から移籍
日米通算197勝の「神の子」が降臨。久保康生コーチによる魔改造計画や宿舎での“ぼっち飯”情報など1人行動が目立っていたが、大勢によるイジリや投手会で距離を縮め、「巨人軍」としてまずは3勝を掴み取る。 (しらG)
15 大勢 (翁田 大勢) (おうた たいせい) 1999年6月29日生まれ
昨季リーグ優勝を決めた瞬間、グローブを空に投げ、小林誠司と抱き合った大勢。翌日「道具は大切にしろ」と小林に叱られ、日本シリーズ優勝時にはグローブを投げないと誓ったが叶わず。今年こそ日本一で夢を叶える。 (たかぞう)
17 西舘 勇陽 (にしだて ゆうひ) 2002年3月11日生まれ
「パワプロ」に夢中の右腕。最強選手育成のためYouTubeを参考に研究を重ねた。ゲームでイメトレに励み、狙うは先発ローテ入り。「超尻上がり」の特殊能力獲得に向け、疲れにくい新フォームに挑戦中。 (南別府)
19 山﨑 伊織 (やまさき いおり) 1998年10月10日生まれ
今季からゼット社とアドバイザリー契約を結び一般販売用に山﨑伊織モデルグラブもラインアップ予定。また契約更改の席では開幕投手を目指すと宣言。そのグラブとそのバイブスで一気にチームの顔へと駆け上がる。 (柳 賢)
20 戸郷 翔征 (とごう しょうせい) 2000年4月4日生まれ
巨人のエースは2年連続開幕マウンドを見据え、菅野が抜けた後の先発陣を牽引する。そのカギは、昨季のオールスターで丸佳浩が大瀬良大地に聞き取り調査したカットボール。代わりに大瀬良へはフォークを伝授した。 (しらG)
26 今村 信貴 (いまむら のぶたか) 1994年3月15日生まれ
“イケメン”の愛称でおなじみ。プロ14年目のベテランながらもいじられ役を買って出る投手陣のオアシス的存在。今季は自主トレの場に与論島を選び、マウンドを作るところから始めた。覚悟の1年、一軍での活躍を! (たかぞう)
28 高橋 礼 (たかはし れい) 1995年11月2日生まれ
「僕、二枚目です!」と自らアピールするも、周囲からは「格好つけるな!」「猫被るな!」と冷やかされる“隠れお笑い枠”。菅野主催の投手会でも盛り上げ役に徹した。投球フォームは下に沈むが、性格は常に上向き。 (南別府)
29 F.グリフィン (フォスター・グリフィン) 1995年7月27日生まれ
不振時には熟睡できないほど悩み、CS第6戦では自ら中2日でのブルペン待機を志願したりとエモーショナルな一面を持つ助っ人左腕。ストレート、カットボール、そして最後の武器になるのがその「エモさ」だ。 (柳 賢)
30 近藤 大亮 (こんどう たいすけ) 1991年5月29日生まれ
移籍後1年目は一軍登板がなく、浪花のトーク力も鳴りを潜めた。「練習しているつもりだったが、よく考えたら真っすぐしか投げてなかった」と新たにツーシームを解禁。故障班スタートになったが痛みを輝きに変える。 (たかぞう)
31 赤星 優志 (あかほし ゆうじ) 1999年7月2日生まれ
昨年は年俸アップを果たしたものの、開幕7連敗と苦しむシーズンに。「普通すぎる」と阿部監督が評した投球フォームを指揮官自身がメス。インステップを交えた、少し“普通じゃない投げ方”でローテ入りを目指す。 (しらG)
33 K.ケラー (カイル・ケラー) 1993年4月28日生まれ
「喜びばかりの世界なら勇気や忍耐を学ぶことはできない」とヘレン・ケラーは言ったが、昨季のカイル・ケラーはそれを体現。ピンチの連続を乗り越え、勇気や忍耐を学んだ。経験を糧に、チームを喜びの世界へ導く。 (南別府)
36 馬場 皐輔 (ばば こうすけ) 1995年5月18日生まれ
契約更改後のコメントは「圧倒しているなというところがないと使いたいと思われない」と自己分析。故郷の宮城から阪神へ、その後巨人と渡り歩いた旅の行方にケリをつけるため、今季は追い求める「圧倒的な力」を。 (柳 賢)
41 中川 皓太 (なかがわ こうた) 1994年2月24日生まれ
かつて火の車だったリリーフ陣に灯した数少ない光は、皮肉にもチーム再建とともに戦列から離れることに。大学の先輩・菅野智之がMVP発表時に「皓太はまだまだやれる」と残した置き土産の言葉を胸に再起を図る。 (しらG)
45 田中 瑛斗 (たなか えいと) 1999年7月13日生まれ
日本ハムから現役ドラフトで移籍
「とにかくあいつはふざけているので、もうそれが面白くて」と元同僚の清宮幸太郎に愛された明るいキャラ。キャンプでは阿部監督に「すごいボール投げてるな」と褒められ、上機嫌に。持ち味を出せればローテ入りも。 (南別府)
46 又木 鉄平 (またき てっぺい) 1999年2月12日生まれ
キムタクのドラマから「鉄平」と名付けられただけあって行動も言動も男前。趣味はサーフィンで、ファンには「今年の又木をしっかり見ていてください」と宣言する。ファンが「ちょ待てよ」と言うほどの急成長に期待。 (南別府)
47 森田 駿哉 (もりた しゅんや) 1997年2月11日生まれ
昨季、27歳を迎えるシーズンで入団、しかし4月に左肘を手術。今年の二軍キャンプ5分間走では投手陣で最も長い距離を走りきり、ブルペンでは150球の熱投。オールドルーキーの現在は、昔よりもずっと若い。 (柳 賢)
48 田中 千晴 (たなか ちはる) 2000年9月21日生まれ
巨人に田中姓が2人加入し、突如として“田中三兄弟”の末っ子に。ファンフェスタでは2年連続でマウンドでのワンマンライブを開催しているが、今季はそこから投げ込むボールでもワンマンライブ演出が期待される。 (しらG)
49 A.バルドナード (アルベルト・バルドナード) 1993年2月1日生まれ
両親曰く子供の頃から「規律のある子だった」という左腕は、昨季大勢不在の前半戦でフル回転。黙々と腕を振り続けた。「巨人軍は紳士たれ」を体現するかのような規律ある姿勢は、チームメイトに好影響を与え続ける。 (南別府)
53 高梨 雄平 (たかなし ゆうへい) 1992年7月13日生まれ
野球も料理も飽くなき探求心で進化し続けてきた。昨年“パパ梨”となり、おむつ替えにも「奥深い」とハマっている。阿部監督が掲げた今季のテーマは“気づき”。幅広い視点で気づける男、高梨がブルペン陣を支える。 (たかぞう)
57 宮原 駿介 (みやはら しゅんすけ) 2002年9月12日生まれ
東海大静岡キャンパスからドラフト5位
「僕は陰キャです」と語る新人左腕。指名時に泣きすぎ翌日ものもらいになった祖母に恩返しをする為、開幕一軍を目指す。キャラは陰でも勤務地は陽の当たる一軍のマウンドで、陰と陽を背中合わせにすることが目標だ。 (柳 賢)
58 船迫 大雅 (ふなばさま ひろまさ) 1996年10月16日生まれ
おなじみ“蛇の心臓を丸呑みした男”はリリーフ陣再建の立役者となり、優勝にも貢献した。社会人時代からオレンジのコーンスネークを飼うなどヘビに縁深い男は、巳年の今季さらなる飛躍を遂げる可能性を秘めている。 (しらG)
62 横川 凱 (よこがわ かい) 2000年8月30日生まれ
3年連続で中日・涌井と自主トレを敢行。走り込みと体幹トレで下半身を強化した。原前監督から「タワーマン」と命名された“高層左腕”は、土台安定でやすやすとは崩れない。毎年絵馬に記す「2桁勝利」を今季こそ。 (南別府)
63 泉 圭輔 (いずみ けいすけ) 1997年3月2日生まれ
メジャー進出を果たした大先輩・菅野智之の懐に入り込み、後輩の井上温大のことは汗かき姿まで可愛いと溺愛。すっかりチームに溶け込み、もはや心は生え抜き。「野球人生で一番楽しかった」昨シーズンを超えていけ! (たかぞう)
64 大江 竜聖 (おおえ りゅうせい) 1999年1月15日生まれ
テーマに球速アップを掲げ、トレーニングは「年下とか関係なく、いろんな人に聞いて」と自分を捨てる覚悟は出来ている。サイドスローに転向した5年前のように土壇場で肘とプライドを下げることが出来る男は強い。 (柳 賢)
65 石川 達也 (いしかわ たつや) 1998年4月15日生まれ
DeNAから移籍
昨季DeNAで15試合に登板し、防御率1.93をマークしながらもまさかの戦力外に。投げる以外は全て右利きという“釣り好きのサウスポー”は、早くもオフの「熱釣プロ野球」の戦力としても候補に浮上した。 (しらG)
66 平内 龍太 (へいない りゅうた) 1998年8月1日生まれ
タンクトップをこよなく愛す男。シーズンオフの球団イベント内で行われた「デートコーデ対決」では、自慢のタンクトップを着て“キュン王”を勝ち取った。制球力とメンタルの強化を図り、先発ローテに殴り込む。 (たかぞう)
90 石田 充冴 (いしだ じゅうざ) 2006年7月21日生まれ
北星学園大附属高からドラフト4位
声に出して読みたい「充冴(ジュウザ)」の名は「北斗の拳」が由来。劇中のジュウザは「俺は誰にも縛られねぇ、誰の命令も聞かねぇ!」と言い放つ奔放キャラだが、プロ1年目の今季は周囲の声を聞き基礎固めに励む。 (南別府)
91 堀田 賢慎 (ほった けんしん) 2001年5月21日生まれ
那覇キャンプでは阿部監督から「おちょくった球を投げてみろ」とスローチェンジアップを試投。遊び心を持つことで投球スタイルを広げ更なるブレイクを狙う。投球も心もギャップがある男はいつの時代も魅力的だ。 (柳 賢)
92 R.マルティネス (ライデル・マルティネス) 1996年10月11日生まれ
中日から移籍
激しい争奪戦の末、キューバの“50億円男”が東京にやってきた。阿部監督が「この年俸見たら」と守護神に指名した右腕の現在の悩みは毎日の髭剃り。肌荒れを克服し、経験したいと願い続ける優勝を成就させる。 (しらG)
97 井上 温大 (いのうえ はると) 2001年5月13日生まれ
裏ファンフェスタで「オレたち井上温大、推してます!」コーナーができるほどの愛され弟キャラ。バブみのある笑顔とは裏腹に負けん気が強く阿部監督の厳しい指導にも結果で応えてきた。2桁勝利で背番号「21」へ。 (たかぞう)
99 京本 眞 (きょうもと まこと) 2004年2月6日生まれ
ライバルとなる大物選手の入団に「興奮しながら練習している」と意気込む様子は、強敵を前に「オラ、ワクワクすっぞ!」と言う孫悟空かのよう。オーストラリア修行で自信を得た右腕は、船迫に続く新人王獲りを宣言。 (南別府)