「今のAIにはこういうものは書けないよ」
「意図的に奇妙なものを書こうと思っているわけじゃないんだが、僕の脚本には変わったテイストがある。今のAIにこういうものは書けないよ」(ポン監督)
「新しいテクノロジーが出てきた時、人はいつも不安を抱いてきた。だけど、僕はヒューマニティを信じている。人間とまったく同じことができるテクノロジーなんて生まれないと思っている。もしもAIが脚本を書くようになったらどうしますかと聞かれることもあるが、もしすべての脚本をAIが書くような時代が来たら、誰も映画なんか観なくなると思うな」(パティンソン)
ポン・ジュノ 1969年韓国生まれ。『ほえる犬は噛まない』(00年)で長編監督デビュー。『母なる証明』(09年)、『パラサイト 半地下の家族』(19年)などで国際的な評価を得る。
ロバート・パティンソン 1986年イギリス生まれ。『トワイライト~初恋~』(08年)で人気となり、『TENET テネット』(20年)、『THE BATMAN―ザ・バットマン―』(22年)などの大作アクションに出演。
ナオミ・アッキー 1992年イギリス生まれ。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19年)のシャナ役、『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』(22年)ではホイットニーを演じて注目を集めている。
INTRODUCTION
『パラサイト 半地下の家族』(19年)以来、久々のポン・ジュノ監督作は、ブラッド・ピットたちのプランBエンターテインメントが製作、エドワード・アシュトンの原作(『ミッキー7』)を映画化した大作だ。何度も生まれ変われる「エクスペンダブル(使い捨て人間)」の道を選んだ男が巻き込まれる数奇な運命。SFでもあり、ブラックコメディでもあり、現代社会を切り取った戯画でもあり……そんなポン・ジュノの作家としてのエッセンスが詰まっている。
STORY
事業に失敗したミッキー(ロバート・パティンソン)は、宇宙へ逃げようと考え、ブラック企業のトップ・マーシャル(マーク・ラファロ)の企画する宇宙開拓計画に応募。ところが契約書をよく読まず「何度でも生まれ変われる夢の仕事」にサインしてしまう。こうして使い捨ての人生が始まったある日、ちょっとした手違いから自分のコピーが目の前に現れるハメに……。
STAFF & CAST
監督:ポン・ジュノ/出演:ロバート・パティンソン、ナオミ・アッキー、スティーブン・ユァン/2025年/アメリカ/137分/配給:ワーナー・ブラザース映画/©2025 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
